2016年10月、ドイツ マイヤー・ヴェルフト社で建造された、ゲンティンドリーム(Genting Dream)の就航クルーズに乗船してきました。同船は、ゲンティングループの新ブランド「ドリームクルーズ(Dream Cruises)」の第1船。なかでもドリームパレス(Dream Palace)と呼ばれる142のスイート客室は、洗練されたデザインと、上質なホスピタリティを提供するブティックホテルとプライベートなクラブハウスの要素を持ち合わせています。スイート客室の特典としてヨーロッパスタイルのバトラーサービスや専用ラウンジ、レストランへのアクセスが可能です。
ゲンティンドリームはトータル1674室の客室を保有し、そのうち70%以上がプライベートバルコニー付き。食に関しても35以上の豊富なレストランとバーがあり、アジアの屋台料理から中華、フレンチビストロ、そして日本料理など世界中の味を船内で楽しむことが出来ます。今回は、デビュー前の就航ツアーに一足早く乗船して、期待の大型新造船をレポートします。
ゲンティンドリーム就航ツアー クルーズ乗船記
11月4日
シンガポールにある2つクルーズターミナルのうち、主に大型客船が利用するマリーナベイ・クルーズセンターに到着。ターミナルの1階で渡された荷物タッグをスーツケースに添付し、預け入れ作業は終了。
その後、2階に移動してチェックイン手続き。2階のチェックインフロアーには、所狭しにゲンティンドリームの就航を記念するポスターが貼られ、これから始まるクルーズに期待が高まります。セキュリティ検査、出国検査(2時間前にシンガポールに入国したばかりなのにもう出国?)を経て、乗船。スイート客室のお客様は、ここでバトラーと対面します。
今回、私が宿泊したのは、バルコニー付キャビン。28㎡の広々とした室内には、バスタブ、大型の32インチのテレビや、日本人には嬉しい、コーヒー、紅茶がお部屋で自由にお楽しみいただけるエスプレッソマシーンやポットが設置されていました。また、プレミアム客船にふさわしく、バスローブ、スリッパの常備やバスルームのアメニティがエトロ(ETRO)で統一されていました。
18:15からは、今回の就航を記念したウェルカムカクテルが開催。世界中から集まった旅行会社やメディア関係者は、バンドの軽快な演奏を楽しみながら、ゲンティンドリームの就航を祝福しました。カクテルも終わりに近づいたころドリームクルーズ社長のMR Thatcher Brownが登壇。今回の就航クルーズ参加に対するお礼と新会社の抱負を述べられた後、カクテルは終了しました。
20:00からは、中華からフレンチまで世界中の味が楽しめるメインダイニングルーム「ドリームダイニングルーム」で船会社主催ディナー。デビュークルーズ特有のバタバタ感のなか、中華風サラダの前菜、中華スープ、ステーキ、デザートとまさに世界の味を堪能しました。ダイニングでは、ルイーズ アンド ラブバグスによる生演奏が楽しい夕食の一時を盛り上げてくれました。(ゆっくり会話を楽しみながらの夕食にはなりませんでしたが…)。
食後は、ゾディアックシアターに場所を移し、プロダクションショーを観賞。本日のプログラムは、中国で人気のアクティブTVとコラボレーションしたスペシャルプログラム「China’s Got Talent」。芸達者なタレント達がアクロバット、歌、ダンスなど持ち前のパフォーマンスを披露してくれました。
11月5日
朝食は、インターナショナル料理をブッフ形式で食べられる、ザ リドへ。中華の定番、お粥や点心、焼きそばから一般的な洋食の朝食メニューまで用意されています。個人的にはお粥がお勧めで本格的中華を感じる味でした。(焼きそば好きの自分にとっては、焼きそばは期待はずれでした。)また、自分がキープしておいたテーブルを、最初からそこにいたかの様な態度で食事をしている中国人のご夫婦。仕方なく他のテーブルを探して、無事朝食を済ます事が出来ましたが、まさに中国人パワーを見せつけられました。 感心させられたことは、ブッフエの食事をトレー乗せながら席に向かっていたお年寄りに、船のスッタフがトレーを受け取り、席まで運んでいる姿に遭遇。これは、まさにプレミマムクラス客船ならではのサービスでした。
10:00から船内ツアー(見学)のスタート。15万超トン客船ならではの充実した設備を約2時間かけて隅々まで探索しました。その中で特筆する施設は下記の通りです。
シルクロード&キャバレー
中国人シェフによる本格的中華料理を提供するレストラン。食事をしながらショー楽しめる。23時以降は18歳以上のみ利用可能(その理由は、23時以降はアダルトエンターティメント。どんなショーが行われているのか。今クルーズ中は開催されず。残念)
ウミウマ
日本食レストラン。マスターシェフが目の前で調理する鉄板焼レストラン、お寿司と日本酒をお楽しみいただける寿司バーも併設。
フードフェデレーション
東南アジア料理をオープンキッチンからお届けする、目でも楽しめる台風アラカルトレストラン。
バーシティ
デッキ8周辺に点在する、カクテル、シャンパン、ワイン、ウイスキーなど、個性豊かな5つのバーが入るスペース。
ヒューミドール
シガーラウンジ。キューバ産をはじめ様々なセレクションが用意されている。壁に飾られて刺激的な刺青写真はシガーラウンジにマッチ?ここはどのバーからでもドリンクをオーダーすることが出来ます。
ズーク
シンガポールの老舗クラブを船上に再現。日中はボーリングとビリヤード台を備えたスポーツバー。夜はナイトクラブとして営業。隣接のズークビーチは浅いプールのダンスフロアとメガLEDスクリーンを備えた野外エンターテイメント会場。
ウォータースライドパーク
色々な速度が楽しめるスライダーが6台設置。
潜水艇
最新の潜水艇を2艇搭載。・乗客定員4名。
・200mまで潜水可能で速度3ノット(時速約5.25キロメートル)
・1回60分の海底遊泳で1台RMB20,000(約30万円)
クリスタルライフアジアンスパ
面積1,000㎡以上の洋上最大アジアンリフレクソロジースパ。足つぼマッサージ、ハーバルフットスパ、翡翠マッサージ等を受けることができます。
カジノ
合計5つのカジノを設置。4つがメンバーと招待客専用及びドリームスイート直結ですが、リゾートワールドアットシーカジノはどなたでもご利用可能。ゲームテーブル47台、スロットマシーン215台、電子式テーブルゲーム215台を備えている。
ゲンティンクラブ ラウンジ
ドリームパレスに宿泊のお客様専用ラウンジ。バトラーが給仕し、リフレッシュメントとお飲み物を提供。レストラン、プール&サンデッキ、クラブジム、スタジオも併設。
ショップ
数々の客船のショップを見てきましたが、ここまでブランド品が並んでいる客船は初めて。香港かシンガポールの免税に迷い込んだのかと錯覚したほどです。多くの船会社が開発に力を入れているロゴグッズは、ほとんど見かけませんでした。
昼食はフードフェデレーションで話題の肉骨茶(骨付きの豚肉を数種類の漢方薬で煮込んだスープ料理)、チキン・ライス、チャー・クェイティアオ(平麺に野菜と貝などを炒めた焼きそば)とタイガービールでの昼食を。
船内というより、東南アジアの屋台で食事をしている、そんな雰囲気のなかでの昼食でしたが、料理はすべて大変美味しかったです。残念だったのは、最初にオーダーしたビールが、最初の料理が出てから20分後に到着。美味しい料理と一緒にタイガービール飲みたかった(涙)
22:00からは、ゾディアックシアターで、宇宙飛行士とマーメードのラブストーリーを描いた夢のようなおとぎ話「Voyage of Lover’s Dream」を観賞しました。迫力満点の歌と踊りや大掛かりな演出に大満足のプロダクションショーでした。
22:45には、シンガポールを代表するクラブが船内に出現した、ズークビーチクラブでフェアウェルパーティ。浅いプールでメガLEDスクリーを駆使したダンスタイムは、世界でも有数の老舗クラブならではの演出。70、80年代の耳慣れた、心地よいダンスミュージックで体を動かしながら、最終日の夜は更けていきました。就航記念クルーズの終わりにふさわしい、華やかで思いで深いパーティとなりました。
ゲンティンドリーム
ドリームクルーズの第一船となるゲンティンドリームはアジア初のプレミアム客船。 大手の造船所マイヤー・ヴェルフト社で建造された。最高級のサービス基準を誇り、乗客3,352名に対して乗組員2,016(1対1.66)。35以上のレストラン・バー、6つのウオータースライダー、2つの潜水艇を有する。客室の70%以上がプライベートバルコニー付。
総トン数 | 151,300トン | 全長 | 151,300t | 全幅 | 40m | 船籍 | バハマ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
乗客定員 | 3,352人 | 乗組員 | 2,016人 | 就航 | 2016年11月 |
ゲンティンドリーム クルーズスケジュール
①香港発着クルーズ 3日間 (2016年11月18日~2017年3月31日出航)
日数 | 曜日 | 寄港地 | 入港 | 出港 |
---|---|---|---|---|
1 | 金 | 香港 | 21:30 | |
2 | 土 | 終日クルーズ | ||
3 | 日 | 香港 | 08:00 |
② 広州発着 ベトナムクルーズ 6日間 (2016年11月20日~2017年3月26日出航)
日数 | 曜日 | 寄港地 | 入港 | 出港 |
---|---|---|---|---|
1 | 日 | 広州(南沙) | 23:00 | |
2 | 月 | 終日クルーズ | ||
3 | 火 | ダナン(ベトナム) | 08:00(07:00) | 18:00(17:00) |
4 | 水 | ハロン湾(ベトナム) | 11:00(10:00) | 23:00(22:00) |
5 | 木 | 終日クルーズ | ||
6 | 金 | 広州(南沙) | 07:00 |
③ 香港発着 ベトナムクルーズ 6日間(2016年11月20日~2017年3月26日出航)
日数 | 曜日 | 寄港地 | 入港 | 出港 |
---|---|---|---|---|
1 | 日 | 香港 | 12:30 | |
日 | 広州(南沙) | 19:00 | 23:00 | |
2 | 月 | 終日クルーズ | ||
3 | 火 | ダナン(ベトナム) | 08:00(07:00) | 18:00(17:00) |
4 | 水 | ハロン湾(ベトナム) | 11:00(12:00) | 23:00(22:00) |
5 | 木 | 終日クルーズ | ||
6 | 金 | 広州(南沙) | 07:00 | 11:00 |
金 | 香港 | 17:30 |
名鉄観光では、新造船「ゲンティンドリーム」の商品をパッケージツアーとして設定予定です。ご希望の方は、下記へ。
【お申込み・お問合せ】
<メールでのお問合せ>
メールでのお問合せはメールフォームより必要事項を記入の上お送りください。
<お電話でのお問合せ>
名鉄観光サービス海外旅行部(東京)
03-5759-8412
(営業時間 土日・祝祭日・年末年始を除く10:00~18:00)
名鉄観光では、クルーズマスター、クルーズコンサルタントが皆様からのお問合せにお応えしております。
ご予約だけでなく、疑問・質問などお気軽にお電話ください。
クルーズコンサルタント
佐々木
sasaki
子連れで体験したクルーズでその素晴らしさに魅了され、クルーズ業界に。早23年の歳月が流れ、目下の夢はかわいい孫を連れての“三世代クルーズ”。 一度は体験していただきたい風景は、サントリーニ島とタヒチ、ボラボラ島の出入港シーン。 船上で何もしない贅沢を是非ご体験ください。
クルーズだけの予約も可能!
お問い合わせはこちら