名鉄観光のクルーズツアーでご出発されたお客様より「クルーズ乗船記」を寄稿いただきました。
クルーズ雑感「ダイヤモンド・プリンセス」
「陽気に沖縄・台湾」クルーズの船内生活は楽しかった!
「陽気に沖縄・台湾」と名付けられた9日間のクルーズの航程は、
11月5日(月)に横浜を出港
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6日(火)に名古屋
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7日(水)に大阪
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8日(木)は終日クルーズの日でフォーマル・ナイト
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9日(金)に那覇
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10日(土)が台湾の基隆
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11日(日)が終日クルージングでフォーマル・ナイト、アトリウムではシャンパンタワーのイベントがあり
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12日(月)も終日クルージングで、ディナーの時には乗組員達のサンクス・パレードがあり、夜はアトリウムでバルーン・ドロップ・パーティーのイベントと夜遅くまでゴーゴーパーティーが続きました。
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13日(火)の早朝横浜へ帰港。 10時半頃には下船し9日間のクルーズの旅を終えました。
11月のカレンダー
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
横浜を出港 | 名古屋 | 大阪 | 終日クルージング フォーマル・ナイト |
那覇 | 基隆(台湾) | |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
終日クルージング フォーマル・ナイト、アトリュウムではシャンパンタワーのイベント |
終日クルージング ディナーの時には乗組員達のサンクス・パレードがあり、夜はアトリュウムでバルーン・ドロップ・パーティーのイベントと夜遅くまでゴーゴーパーティーが続きました。 |
早朝横浜へ帰港。 10時半頃には下船し9日間のクルーズの旅を終えました。 |
乗ったのはこんなに大きいクルーズ船。 とにかくデカイ!
船はダイヤモンド・プリンセスというイギリス船籍でアメリカのクルーズ会社の日本支社が運航する115,875トンのクルーズ船でしたが、2004年に三菱長崎造船所で造られ、その後日本クルーズ向けに改装された客船で、日本で造られた客船としては3番目に大きい客船です。
写真は11月13日(火)に横浜に帰港し大桟橋に接岸している姿で、海に浮かんでいる姿が見たくて、下船してから埠頭の対岸にあるみなとみらいの赤レンガパークまで歩いて行って撮りました。
13日の夕方5時には再びクルーズのため出港なので、必要なものを積み込む船が横付けになっています。 形から見て水運搬船ではなさそうですが・・・
船の長さは290mもあり、やはり大きいです。 客室の72%はオーシャンビューで、私達の客室は後の方に6隻並んでいる中の一番先頭のボートの2層上のあたりです。台風シーズンも終り海が穏やかだったこともあり、私たちの客室は中央部なので殆ど 揺れを感じませんでした。乗客定員2,706人でしたが、広いビュッフェの他無料(クルーズ費用に含まれている)レストランも5ヵ所あり、混みあっている感じはあまりありませんでした。
船尾の上の方(14階)に旗(英国の船舶旗)が揚がっている所がビュッフェのオープンデッキで、毎朝船の航跡を眺めながらここで朝食を食べていました。
客室はこんな感じだった
私たちの客室C504(右)と客室階の長い廊下です。 エレベーターは船首側・中央部・船尾側にそれぞれ4基づつありました。 廊下の色調も穏やかな感じで、毎朝配達される船内新聞「プリンセス・パター」は入口横の客室番号の下にある新聞受けに前日の夜の内に入れられていました。
客室は海側バルコニー付でした。 客室内のインテリアはデザインも材質も中々良く落ち着いた感じで過ごし易い部屋でした。 一日に2回やってくれるベッドメークも丁寧で、夕方のベッドメークではベッドの上に毎日PRINCESS CRUISES と名の付いた チョコレートが2枚置いてありました。 デスクの上には電気ケトルと日本茶ティーバッグ・湯呑茶碗一式が置いてあり、夜私達がディナーに行っている間のベッドメークの時に新しい物を補充してくれるので日本人の我々にはありがたいサービスでした。
ベッドメイクを終わったベッドの上には毎日こんな可愛い日替わりのチョコレートが!
私達の客室のバルコニーは奥行もあり広々としていました。上階にはマンション程度の奥行と広さのバルコニーの客室もあったようです。 ここは停泊中の横浜港です。
最初の夜のディナーでびっくり!
夕食は6階のインターナショナル・ダイニングでした。 他のダイニングにも行けたのですが、ここで仲良くなったお仲間たちと話がしたいので最後までずっとここでした。2回制で私達は早番(ファースト・シーティング)の5:30からのクラスでした。8席の大きな円テーブルには私達を含めて夫婦組が3組と父娘組が1組で、すぐ仲良くなりました。
11月5日(月)の1日目のディナーの時でした。 デザートになって初めてお会いする皆さんとも楽しくお話が出来るようになっていた頃、突然家内の前にローソクを灯した10cm角位の四角いバースデーケーキに船長からのサイン(印刷)入りのバースデーカードが添えられて置かれ、後に並んだ数人のスタッフ(ウエイター)達が「♪ハッピー・バースデー・トゥー・ユー~~♪」と唄い出したので家内はびっくり!
それにつられるようにテーブルのお仲間達も一斉に手を叩きながら「♪ハッピー・バースデー・トゥーユ~~!」。 家内は恥ずかしくて真っ赤になっていました。(笑)
実は、出航日の11月5日が家内の誕生日なので、クルーズ会社にあらかじめ連絡しておくと何かやってくれることは分かっていたのですが、初めて会う人達の前で大袈裟なことをやられたら恥ずかしいと思い何も連絡しなかったのに・・・どうも申込書に記入した生年月日を事前に調べたようでした。
このケーキは手で下げられるカゴのような形に銀紙で包んでくれたので船室に持ち帰ってから食べました。 チョコレートを巻いた美味しいケーキでした。
つづいて数日後のディナーでまたびっくり!
数日後のディナーの時、今度は同じテーブルの1組のご夫妻の前に、同じデコレーションケーキとカードが置かれました。 当のご夫妻は何事か分からずキョトン。スタッフに「ハッピー・アニバーサリー!」と云われても狐につままれたような表情。「ハッピー・ウエディング・アニバーサリー! コングラチュレーション!」と云われてもまだぽかんとしているので、テーブルのお仲間達が拍手喝采で大笑い!となりました。
実は、この日がご夫妻の結婚記念日だったのです。 ご夫妻は何ゆえに結婚記念日が分かったのだろうと不思議がり、テーブルはひとしきりこの話題で持ちきりでした。
こんなことがあったので、テーブルのお仲間達とは一気に打ち解け合い、毎晩顔を合わせるお仲間達との話題が楽しく、夜になるのが待ち遠しい程でした。 フォーマル・ナイトの時は必ずインターナショナル・ダイニング入口の近くでドレスアップした8人の記念撮影となりました。
プリンセス・シアターではいつも途中から・・・
プリンセス・シアターは船首部分の6~7階にあり、とても大きく2層吹き抜けの相当な客席数の劇場でした。 夜はミュージカルやダンスレビューやコメディ・ショーが上演され、昼間はクイズ大会や映画が上映されていました。 しかし、夜の上演開始が6:30からだったので私たち早番のディナーの時間5:30とは上手くリンクせず、いつもディナーが終わってから行くので初演を途中から観て30分の休憩時間後に次の上演を最初から観るということになってしまいました。
昨年乗ったミレニアムのクルーズではディナーが遅番のセカンド・シーティングだったためか、ディナーの時間とシアターの上演時間が上手くリンクしていて途中から観たりすることがありませんでした。
ダイヤモンド・プリンセスでは ディナーを終えてから2回目の上演をゆっくりお楽しみくださいということなのでしょうが、私達はディナーの後はショップを見たり、フォトギャラリーを見に行ったり、カジノでゲームをしたりしたかったのでいつも上演しているショーなどは、後半を観て → 前半を観るという観方になってしまいました。(笑)
朝食はオープンデッキに限る!
幸いにもクルーズ中雨の日がなかったので、朝食はいつも航跡を見ながら14階のビュッフェのオープンデッキで爽やかな潮風を感じながら食べていました。
ここでは馴染みになった日本人女性のスタッフがいつもジュースなどの飲み物やコーヒーを持って来てくれました。彼女の話では、日本人のスタッフは30人位いるとのことでしたが、将来は100人位に増やす予定と話してくれました。
ダイヤモンド・プリンセスの先っぽ(船首)の鳥のくちばしみたいなのは何なの?
ダイヤモンド・プリンセスの船首は薄く口をひらいた鳥のくちばしのようで、他の船では見掛けない形の船首なので以前から気になっていました。 チャンス到来とばかりに探検することになりました。 ところが、船の一番先端(先っぽ)なので遠いこと!遠いこと!
船首の左舷側から右舷側に歩いてみました。 ずっと甲板が続いていました。
ここが船首、先っぽです。 毎晩食事をするダイニングは遥か280~290m後方にあります。 とにかく遠い。
左舷から右舷に回り込んでみましたが、結局興味を惹くようなものは何もありませんでした。ここに来るには階段の上り下りがあるのと遠いので乗客も殆ど来ません。入出港時に乗組員がここで見張りをするようでもなし、一体ここは何なんだろう?
鳥のくちばしの探検結果は「な~んだ、つまらない!」でした。
船の長い航跡には見とれてしまう。いいなあ!
12階アロハデッキの船尾にあるプール・テラスから船の長い航跡を見ていると心が和みました。 家内もお気に入りの場所でした。
ダイヤモンド・プリンセスはイギリス船籍の船なので、寄港地に入港する時はこのフラッグポールにイギリスの船舶旗(赤無地の旗の左上角にユニオンジャック)が掲げられました。
16階船尾のオアシス・デッキから15階船尾プールの傘のようなパーゴラ越しに見た長い航跡です。 海と航跡の透き通るようなブルーが息を呑むほど綺麗でした。
那覇の滞在時間は短過ぎた! 見送りは一家族のみだった
9日(金)は那覇でしたが、那覇からは遠い次の寄港地の台湾・基隆に翌日寄港のためか、午後3時に出港で2時半には帰船のことという指示だったので、自由行動だった私たちは首里城を見た以外は国際通りと牧志の公設市場を覗くのが精一杯。 ソーキそばやチャンプルーを食べそこなってしまいました! 滞在時間があまりにも短過ぎました。
那覇港出港時には、見送りの人はこの一家だけ! お祖父ちゃんとお祖母ちゃんが那覇から乗船したのかもしれません。 ダイヤモンド・プリンセスには船首部分と船尾部分にそれぞれ3ヶ所、計6ヶ所のサイド・スラスターという横向きのスクリュー(推進プロペラ)が付いていて、岸壁から離れる時は一斉にフル回転させるので290mもあるような巨大な船でもアッと云う間に岸壁から離れて行きます。見送りの一家は見る見る小さくなって行きました。
シャンパン・タワーのイベントには鈴なりの見物人が・・・
11日(日)のフォーマル・ナイトのアトリウムではシャンパンタワーのイベントがありました。アトリウム吹き抜けの手摺や階段には沢山のドレスアップした人達が鈴なりとなり、シャンパンタワーにシャンパンを注ぎたい人達の順番待ちの長い列が出来ていました。
船内でのバーゲンセールで7割引きのおしゃれ時計をゲット!
船内では毎日色々な所でバーゲンセールが開かれ、その日のイベントとして船内新聞で紹介されていました。 10ドルのTシャツやバッグやトートバッグがあったり、10ドルの時計やイヤリングやピアスやスカーフがあったり、65%引きの装身具やバッグがあったり、大賑わいでした。
私は70%引きのおしゃれな時計を見付けて買いました。 定価65ドルの時計が何と約20ドル弱でした!腕時計のベルトはとても小さな金属の黒い鎖が繋がって平らな板状の1枚のベルトになっています。 おしゃれです。
乗組員たちのサンクス・パレードでは乗客も一緒に沸き上がり感動的だった!
最後の夜のディナーの時、デザートの頃シェフやスタッフ達がローソクを灯したデコレーションケーキ(パレード用の物かもしれません)を捧げ持ち、大きなハンカチを振りながらピアノの横で歌う男性歌手の歌声に乗って客席の間を練り歩き、各テーブルの客たちも自分の白いひざ掛けを振りながら歓声を挙げてサンクス・パレードを迎え、ダイニングは沸き上がり、感動的なシーンが繰り広げられました。 (「サンクス・パレード」とは勝手に付けた名前で、本当は何というのか?(笑))
バルーン・ドロップ・パーティーはその内にゴーゴー大会となり夜遅くまでつづいた!
やはり最後の夜、9:30からはアトリウムでバルーン・ドロップ・パーティーが催されました。吹き抜けの上部にはネットが張られ色とりどりの風船がぎっしりと積まれ、アトリウムの広場や吹き抜けの手摺や階段にはお客さん達が大勢固唾を飲んで見上げる中、カウントダウンとともに無数の風船が一斉にお客さん達の頭上に落ちて来ました。 皆でその風船を突き上げたり突き飛ばしたり両手で捕まえて割ったりの大騒ぎとなりました。
風船が残り少なくなった頃、バンドと声量のある女性歌手の歌うスイング・ミュージックに合わせて、広場にいた人々が一斉に踊り出しました。 白人も東洋人も皆一時代流行ったゴーゴーで踊っていました。久しぶりにスイングの輪の中で私もスイング! 家内とははぐれてしまいましたが、後で聞いたら何処か近い所でやはりスイングを楽しんでいたようです。
最後に・・・
ダイヤモンド・プリンセスはとんぼ返り! ご苦労さんだけど・・・
ダイヤモンド・プリンセスは横浜に帰って来た11月13日(火)の夕方5時にまた「陽気に沖縄・台湾」クルーズに出掛けて行きました。 このクルーズは、横浜→名古屋→大阪→那覇→台湾・基隆→横浜→名古屋→大阪→那覇→台湾・基隆→横浜・・・とぐるぐる回るクルーズで、横浜発着・名古屋発着・大阪発着・那覇発着・基隆発着のようです。寄港地では8~10時間の停泊時間なので、その間にエンジンや機器類のメンテもやるわけで、船にもご苦労さん!と云ってあげたいですね。
ただ、寄港地に寄る度に新しく乗って来た乗客のための避難訓練があり、その度に客室にもその訓練放送が流れるので、これは正直うるさかったです。(笑)
乗組員達(スタッフ達)は半年間は休暇なし?
昨年乗ったミレニアムでは乗組員は半年間は休暇なしと聞きましたが、ダイヤモンド・ プリンセスの乗組員(スタッフ)もそうなのかは聞きもらしました。スタッフたちは皆フレンドリーで親切な礼儀正しい人ばかりでした。 ダイニングのスタッフ(ウエイター)たちの中にはカタコトの日本語で注文を聞く人もいました。
ダイヤモンド・プリンセスによる「陽気に沖縄・台湾」9日間クルーズは余韻の残るとてもよい船旅でした。
2018.12.07 K.M
~ご執筆、ありがとうございました。~
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クルーズコンサルタント
佐々木
sasaki
子連れで体験したクルーズでその素晴らしさに魅了され、クルーズ業界に。早23年の歳月が流れ、目下の夢はかわいい孫を連れての“三世代クルーズ”。 一度は体験していただきたい風景は、サントリーニ島とタヒチ、ボラボラ島の出入港シーン。 船上で何もしない贅沢を是非ご体験ください。