台湾観光庁・JATA主催 台湾視察研修 スタッフレポート
台湾観光庁とJATAが主催する台湾視察研修に行ってきました。
クルーズ販売で目まぐるしい発展を遂げている台湾のクルーズ事情と変わりゆく台湾の最新情報をレポートします。
日程
日 | 地名 | 日 程 | 宿泊 |
---|---|---|---|
12月15日 (日) |
成田 ↓ 高雄 |
成田空港での集合はおこないませんので、各自チェックイン後搭乗ください。 [12:25‐15:45] エバー航空 BR107 ※高雄空港到着ロビー集合 高雄到着後、専用バスでホテルへ ※現地集合の方18:30ホテルロビー集合 [18:30] 夕食:(海鮮料理:蟳之屋)/ミシュラン獲得店 https://www.taipeinavi.com/food/445/ [20:00] 夕食後、愛河ナイトクルーズ、美麗島駅、六合夜市 等視察 【高雄泊】 |
hotel dua |
12月16日 (月) |
高雄 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 台北 |
[8:40] ホテル出発 [8:40] 高雄港クルーズターミナル (高雄港旅運センター等)視察 ※滞在目安 70分 [10:30] 高雄市内で寄港地観光箇所視察 (駁二芸術特区/The Pier‐2 Art Center、微熱山丘[サニーヒルズ] 奉茶体験、大港橋、大港倉庫、大港迴聲(鐘)、棧貳庫 等) [12:05] 昼食:棧貳庫小紅餐廳 https://www.kw2.com.tw/post/seafood‐red [13:10] 昼食後、台湾新幹線で台北へ移動 高雄発(14:35)→ 台北着(16:33)#652 [17:00] 台北着後、ホテルへ ※現地集合の方18:20ホテルロビー集合 [18:30] 夕食:交流晩餐会(台湾観光庁・現地ランドオペレーター) 【代表者】 交通部観光署 国際組 組長(台湾観光庁 国際部 部長) 黄易成(コウ イセイ)様 【台北泊】 |
パレ・デ・シン ホテル (台北君品酒店) |
12月17日 (火) |
台北 | [9:00] ホテル出発 [10:00] LION TRAVEL訪問(10:00~12:00) クルーズ部との意見交換、販売店舗視察 ※詳細は別紙アジェンダ参照 [12:00] 昼食:欣葉小聚 (LION TRAVELから約10分) https://tabemakuripeko.blog.fc2.com/blog‐entry‐3801.html [14:00] 基隆港クルーズターミナル(基隆港旅客センター)視察 ※滞在目安 50分 [15:30] 寄港地観光箇所視察(基隆中正公園、九份、十分天燈上げなど) [18:30] 夕食:九份「九份紅樓」https://www.gomaji.com/store/224180 【台北泊】 |
パレ・デ・シン ホテル (台北君品酒店) |
12月18日 (水) |
台北 ↓ ↓ ↓ 成田 |
[8:30] ホテル出発 午前:台北市内で寄港地観光箇所視察(忠烈祠、故宮) [12:00] 昼食:桃園諾富特(ノボテル台北桃園機場) [13:30] 昼食後、桃園国際空港へ ※桃園国際空港にて解散 [15:20‐19:20] エバー航空BR 196 成田空港へ |
2024年12月15日(日)
成田空港よりエバー航空にて台湾の第二の都市「高雄」に向かいます。
成田発12:25 高雄着15:45 エバー航空(BR)107便
航空機は定刻に高雄国際空港に到着しましたが、なんと台湾入国の際に出入国カードの記入が必要なことを忘却していました。忘却というより必要である認識が全くありませんでした。キャビンアテンダントさんが機内でカードを配布していたようですが気が付かず入国検査エリアに進んでしまいました。
また、運が悪いことに出入国カードを記入している間に外国人の団体が入国審査の列に並んだため、入国まで40分間の時間ロストなってしまいました。台湾入国に際して外国人は出入国カードの提出が必要ですからお忘れなく(笑)
やっと検査が終わり、到着ロビーで両替を済ませ専用車(大型バス)でホテルに向かいました(所要時間は約30分)
本日のホテルは町の中心にあるhotel dua。近代的、スタイリッシュで素敵なホテルでした。
夕食はカニ料理で有名な蟳之屋で海鮮料理をいただきました。さすがミシュラン獲得店だけあって美味しい料理でした。
https://www.taipeinavi.com/food/445/
夕食の後は橋や周りの景色がクリスマスイルミネーションにライトアップされた、愛河クルーズを楽しみました。その後、駅のコンコースを直径約30m、1252枚のガラスを使って色とりどりの光にあふれた巨大なステンドグラスで覆った美麗島駅や深夜まで観光客やローカルで活気にあふれる六号国際観光夜市を視察しました。
12月16日(月)
この日は忙しい一日になりました。午前中に高雄港クルーズターミナルと高雄を代表する観光地の視察をし、午後には台湾が誇る新幹線で台北に移動します。
ホテルチェックアウトの後に専用車で高雄クルーズターミナルへ。ターミナルへ向かうバスの窓から見えるユニークで黒い建築物が高雄港のクルーズターミナルだと聞いてびっくり!どんなターミナルなんだろうと期待に胸がふくらみました。市内から港までの所要時間は約30分でターミナルへ到着。
ターミナル内のプレゼン会場モニターには今回この研修に参加した旅行会社や団体の名前が映し出せれていました。まさに高雄港港湾局様のおもてなしですね。
最初に高雄港旅客センターのスーパーバイザー林様から高雄港についてのお話を伺いました。ターミナルだけではなく近隣の活性化も視野にいれた開発には目を見張るものがありました。
クルーズターミナルとしても2023年にオープンした25万トンの超大型客船の着岸にも対応できる「高雄港クルーズターミナル」と2025年に再オープンする「蓬莱クルーズターミナル」と2つのターミナルを要しています。ターミナルだけではなくその周辺には大港倉、ピア2アートセンター、高雄流行音楽センター、高雄図書館本館、ハーバーブリッジ、85階スカイビルタワー、ドリーム・モールなどを複合的に開発してその間をLRT(ライトレール)でつないでいます。訪れたくなる港をコンセプトに魅力的なコンテンツを提供し続けているとのことでした。
その後、高雄市観光局の李科長から高雄観光の魅力についてお話を伺いました。
導線を含めて大変機能的で使いやすターミナルで、このターミナルでしたら25万との超大型客船が寄港しても出入国手続きや、寄港地観光の入れ出しなどで困ることは無いでしょう。
当日のプレゼンテーションで使われた高雄港クルーズターミナルについてプレゼン資料です。
プレゼンテーション、ターミナル視察の後、ターミナルの屋上で参加旅行会社毎に写真撮影会。手にしているサインボードは高雄港湾局の皆さんが各旅行会社や団体名を入れて作成いただいたボードです。ここでも高雄港港湾局様のおもてなしを感じました。
ここで撮影された画像が翌日の台湾の全国紙に掲載され、日本のクルーズ業界関係者が日本と台湾のクルーズ販売促進のため高雄クルーズターミナルを視察しましたと紹介されていました。
全国紙の表題と画像です。
「港湾公社と観光局が共同で行った投資促進活動が功を奏す 日本の大型クルーズ・プロモーターが台湾を訪れ、航路に足を踏み入れた」
その後、バスで移動してターミナルとは反対側のベイエリアを視察しました。
なかでも驚いたのは通常19:30に旋回するハーバーブリッジ(大港橋)を我々の為に11:30に旋回してくれたことです。大港橋は3分の間に水平旋回が完了します。
古い倉庫をリノベーションした大港倉庫410はレストランやお土産屋、ライブハウスの商業的機能を整えており、大港倉庫エリアはウォーターフロントの憩いのスポットになっています。横浜の赤レンガ倉庫にヒントを得て造られたようです。
大倉庫の一角にある微熱山丘<サニーヒルズ>はアップルケーキで大人気のお店で、南青山にも直営店があります。お店に入るとアップルケーキとお茶を試食させてくれるので、多くのお客様が開店前からアップルケーキと試食を求めて行列を作っていました。
高雄ポップミュージックセンター
南台湾の音楽シーンの拠点、ポップミュージックの主な公演会場になっています。
高雄港ウォーターフロント観光の回遊は高雄ライトレール(LTR)を利用します。
昼食は高雄港港湾局の皆様と大港倉庫内のレストランで美味しい台湾料理を味わいました。
<レストラン> 棧貳庫小紅餐廳
https://www.kw2.com.tw/post/seafood‐red
素晴らしい台湾の海鮮料理を堪能しましたが、特に日本では滅多に食べることが出来ない台湾の夏のデザート「愛玉子/オーギョーチ」は絶品でした。
昼食後は高雄を代表する観光地「蓮池潭」を視察しました。蓮池潭は全長1.4kmの人口湖で、湖の周りには龍虎塔があり口を開けた大きな龍と虎が待ち構えており、龍の口から入って虎の口から出てくると善人になれると言われています。残念ながら現在は工事中で立ち入ることは出来ませんでしたが、フォトジェニックな姿は健在でした。
午後には高雄から台湾が誇る新幹線で台北へ移動しました。
近代的な高雄駅から台北まで約2時間の列車旅です。
高雄発14:35→→→台北着16:33
台北駅に到着。日本の新幹線に乗船しているような快適な列車の旅でした(日本の東海道新幹線では廃止となった車内販売がありました)。
本日から2泊お世話になる台北君品酒店(パレ・デ・シン・ホテル)は台北駅に隣接していますのでホテルまでは徒歩で移動しました。
今日の夜は宿泊している台北君品酒店の5階「笛卡繭/Descartes」にて台湾観光庁、現地ランドオペレーターの皆様との交流懇親会です。
台湾 交通部観光署 国際組 組長(台湾観光庁 国際部 部長)黄易成様にご出席いただき台湾の美味しい料理とともに旅行関係者と有意義な時間を過ごすことが出来ました。
12月17日(火)
9:00にホテルを出発して台湾で最もクルーズ販売に実績があるLION TRAVELさんの本社を訪問しクルーズ部門の企画担当者と意見交換をしました。台湾は海外旅行熱が高く国民の約90%の方がパスポートを保有しています(日本の約17%とは大違いですね)。
台湾におけるクルーズの仕入れ方法、販売手法、在庫管理などから販売の動向や意見交換を行いました。
【台湾におけるクルーズ販売について】
①カジュアル客船が中心ですが、MSCベリッシマ8社、コスタセレーナ12社の旅行会社が共同で船会社とチャーター契約を結び独占販売をおこなう。販売代金、コミッションも同一、在庫も共有で管理
●2025年チャーター計画
MSCベリッシマ 3月4本、7月8本
コスタセレーナ 7月8本
●チャーター契約を結んでいる旅行会社は自社のお客様への販売(BtoC)に加えて500社ある台湾の旅行会社に対してBtoB販売も行っている。
②クルーズ形態は台湾発着クルーズが9割でフライ&クルーズは1割。年齢層については夏休みシーズンは30,40代が多くそれ以外は50~60歳代。
③台湾人口2,340万人:クルーズ人口13万人 日本人口1億2千万人:クルーズ人口20万人。これを見ただけで日本の人口に対するクルーズ人口の少なさがわかります。
昨今は欧米以外でもクルーズ旅行が大きくクローズアップされていますが、日本でのクルーズマーケットはアジアの中でもかなり遅れをとっていると考えさせられる意見交換会でした。
LION TRAVEL様の本社視察のあとは台北市内繁華街にある販売店舗を視察しました。旅行会社の店舗でありながらパンフレット類が一切なく、スタッフはパソコンとタブレットを駆使して旅行の説明をするそうです。この点でも日本の旅行会社より一歩も二歩も進んでいます。
午後からは台北から移動して基隆の港を見学しました。台北市内から高速道路を使って約1時間30分の距離ですが、基隆港を中心に発展した港町で海岸線には変化に富んだ独特の地形景観が広がり、歴史建築や港のご当地グルメめぐりも楽しい魅力的な町です。
基隆港は西、東と2つのターミナルを保有していますが、10万トンの客船までは東、それ以上は西に入港するようです。西は駅に近く、東は夜市に近いのが特徴ですが、今回は東のターミナルを視察しました。3階建てのターミナルは1階が荷物のハンドリングと駐車場、2階が乗船客の待合場と税関、イミグレーションの他に一般の方でも利用できるフードコート、3階は緑の植物が美しいリドデッキガーデンになっています。
基隆港の視察の後は車で約30分の十分に向かいます。十分は古き良き台湾の風情が残る街並みと商店街の中心を鉄道の線路が通る不思議な町です。また、十分はランタン上げも有名で自分の願いを書いたランタンに火を灯して空に放しました。
十分を視察した後は車で30分移動して九分に向かいます。九分は1893年に金鉱が発見され町が発展しましたが、金鉱脈が尽きるとともに町は急速にさびれてしまいました。しかし、映画のロケ地となったことで人気の観光地となりノスタルジーで古き良き街並みが観光客に絶大な人気を誇っています。この日は残念ながら雨の九分でした。
12月18日(水)
いよいよ最終日です。
今日は戦死者の霊を祀る「忠烈祀」と世界に誇る中華文明の至宝が集結する「国立故宮博物院」を視察します。
忠烈祠は国民党政府のために戦死した約33万人の霊を祀り、1969年に創建されました。
美しい色彩の中国宮殿式の本殿は、北京故宮の大和殿を模して建てられたと言われています。厳かな雰囲気のなか衛兵の交代式を見学しました。
国立故宮博物院は中国の歴代皇帝が所有していた宝物や芸術品を収容している中華文明のコレクションにおいては世界一の博物館と言われています。
必見の名宝「翠玉白菜」を中心に数々の展示物を見学しました。
昼食は桃園国際空港近くの桃園諾富特(ノボテル台北桃園機場)で美味しい台湾料理をいただきながら研修旅行の思い出話に花を咲かせました。
昼食後、桃園国際空港へ移動。エバー航空196便で成田空港へ向かいました。
台北(桃園)15:20発→東京(成田)19:20着【エバー航空BR196】
今回は台湾観光庁の絶大なるご協力のおかげで実現できた視察研修です。大きく変化を遂げている台湾の現在、未来を見据えた港湾施設、あたたかいおもてなし、美味しい台湾料理と台湾の素晴らしさを再認識した視察研修でした。
また、クルーズ販売を専業としている我々にとって、台湾のクルーズ販売手法から学ぶ点も数多くありました。
今後は基隆、高雄、花蓮を中心とした台湾の港に寄港するクルーズツアーを造成するとともに、海と山に恵まれた風光明媚な観光地に多くの日本人観光客が訪れる施策を打ち出していきたいと思います。
台湾観光庁様、日本旅行業協会様、貴重な機会をありがとうございました。
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