【スタッフ乗船レポート】2025年7月に就航したオーシャニア・クルーズの最新鋭客船「オーシャニア・アリューラ」に乗船してきましたのでレポートします。
オーシャニア アリューラ●67,000トン客船ながらラグジュアリーとアットホーム感を両立した設計で、混雑が無くゆっくりとクルーズライフを堪能することができる
●全室ベランダ付で、石材やマーブルを使用し高級感がありアースカラーや海辺を連想させる落ち着いた内装で、プライベート感あふれる船内が特徴
●メインダイニングであるグランドダイニングでは新作270以上のレシピを導入、オーシャニア・クルーズ創業から料理を監修しているジャック・ぺパン氏にちなんだフレンチ「Jacques」も開設
総トン数:67,000トン/全長:241m/全幅:32m/乗客定員:1,200人/乗組員:800人/船籍:マーシャル
©Oceania Cruise
日程
1日目 | 7/22(火) | 成田空港 | 成田からエミレーツ航空にてドバイ乗継にてアテネへ |
2日目 | 7/23(水) | アテネ | アテネ到着(アテネ泊) |
3日目 | 7/24(木) | アテネからピレウスに移動。オーシャニア・アリューラ乗船(船内泊) | |
4日目 | 7/25(金) | ミコノス島(ギリシャ) | 入港8:00/出港18:00 (船内泊) |
5日目 | 7/26(土) | サントリーニ島(ギリシャ) | 入港10:00/出港22:00 (船内泊) |
6日目 | 7/27(日) | 終日クルーズ | (船内泊) |
7日目 | 7/28(月) | バレッタ/マルタ島(マルタ) | 入港8:00/出港18:00 (船内泊) |
8日目 | 7/29(火) | メッシーナ/シチリア島(イタリア) | 入港8:00/出港18:00 (船内泊) |
9日目 | 7/30(水) | ソレント(イタリア) | 入港7:00/出港08:00 (船中泊) |
10日目 | 7/31(木) | チビタベッキア/ローマ(イタリア) | 入港8:00 ローマ空港へ移動 ローマからエミレーツ航空にてドバイ乗継にて帰国 (機中泊) |
11日目 | 8/1(金) | 成田空港 | 成田空港到着 |
それでは船内(船室、パブリックスペース、レストラン)、寄港地観光に分けてレポートします。
船室
オーシャニア・アリューラの船室は全613室、16カテゴリー分かれていますが、大まかな分類は下記の通りです。
■スイートカテゴリー
オーナースイート 約205~223㎡
ビスタスイート 約113~140㎡
オーシャンスイート 約94~112㎡
ペントハウススイート 約39㎡
■コンシュルジュ・レベル(上級バルコニー客室)
コンシュルジュレベル ベランダ 約27㎡
■スタンダード・ベランダ(一般バルコニー客室)
ベランダステートルーム 約27㎡
フレンチベランダ 23㎡
今回宿泊した船室はベランダステートルーム(B1タイプ)27㎡でした。
新造船を感じさせる船室には、広々としたダブルベッド(ツインにセパレートすることも可能)、光をふんだんに取り入れたバルコニーやリビングスペースのテーブルの上にはウエルカムシャンペンが置かれていました。
船室に入ると入り口近くの差込口にクルーズカードを入れると電源が入ります。これは多くのクルーズ客船やホテルが採用しているシステムですね。
また、船室の温度調整もタッチパネル式です。
洗面台、トイレはゆったりとした作りで毎日、気持ちよく利用できました。
バスタブはありませんが、ガラス張りのシャワールームがありハンドシャワーとその上には
レインフォーレスト式のシャワーも備え付けられていました。
オーシャニア・クルーズが所属するノルウェージャンクルーズは環境に配慮していますので、船内にはペットボトルがありません。毎日、船室にガラスの瓶に入ったミネラルウォーターが置かれていました。また、船内に給水ステーションが設置されており、ミネラルウォーターの横にある水筒で給水して船内や寄港地観光に持ち歩くことが出来ます。水筒はお土産として持ち帰ることも可能です。
ミニバー(冷蔵庫)にはソフトドリンクが用意されており、お部屋担当に依頼すると補充もしてくれます。
クローゼットは少し狭く、また、中には引き出しが無いのですが、洗面室にそれに代わるものが設置されていました。ラグジュアリー船の証、傘も用意されていました。救命胴衣もクルーゼットに収納されていました。
セーフティボックスの4ケタの数字を組み合わせるだけの簡単な仕組みで、コンセントも日本と同型の110Vとヨーロッパ型の220Vの両方が備え付けられていました。
また、机の上には本日の船内新聞「CURRENTS」が置かれていました。
船内新聞はその日の催し物、レストランのオープン時間、船会社からのお知らせが記載されている大切なものです。これをじっくり読み込むことによりクルーズがより楽しいものになります。
乗船とパブリックスペース/公共施設
■乗船
アテネから車で約30分に位置するピレウスALKIMOSクルーズターミナルから乗船。ターミナルの外でスーツケース等の大きな荷物を預けて、ターミナル内で手荷物検査、チェックインの後、いよいよ乗船です。
■パブリックスペース
レセプション
ホテルでフロントと呼ばれている場所です。色々な相談はこちらで。24時間オープンしています。
デスティネーションサービス
寄港地観光の相談、お申込み、シャトルバスなど寄港地の全てを担当しているセクションです。
レストラン予約デスク
オーシャニア・アリューラは全てのレストランを無料で利用することが出来ますが、予約は必要です。ここでは全てのスペシャリティレストランの予約が可能です。
インターネットデスク
現在のクルーズに欠かせないのがインターネット。
特にWi-Fiの接続が上手くいかないときはレセプションに駆け込むことが殆どですが、アリューラには専門のデスクがあります。レセプションのスタッフは専門家ではありませんので、よくわからなかったり、そのためレセプションが長蛇の列になっていますが、この船のデスクには専門家が待機しているので安心です。
ショップ
船内には高級ブランド品やオーシャニア・クルーズのロゴグッズ、日用品などを扱うショップがあります。船が港に停泊している時間はクローズしています。
カジノ
テーブルゲームやスロットマシンなど本格的なカジノを楽しむことが出来ます。
プール
夏のクルーズでしたので多くの乗船客が楽しんでしました。
2つのジャグジー、シャワーもありました。ラグジュアリー客船らしくビーチマットはフカフカで、プール用のタオルも充実していました。
カリナリーセンター
洋上初の実践型クッキングスクールです。ここで各寄港地の食材を使ったバラエティに富んだ美味しい料理の作り方を学びます。
図書館
数多くの蔵書をそろえています。静かに船内で過ごしたい方にはお薦めです。
アクアマーレスパ
乗船中のウェルネスをサポートするために、多彩なプログラムやサービス、エクスペリエンスを用意しています。コンシェルジュレベル以上の船室をご利用のお客様はアクアマールスパにあるスパテラス&プール、スチームルーム&サウナを無料で利用できます。コンシェルジュレベル以外の船室をご利用のお客様でもスチームルーム&サウナは無料で利用できます。
フィットネスセンター
様々なトレーニングマシーンが用意されています。また、フィットネスセンターでは無料のヨガクラス、ピラティスクラス、ストレッチクラスが開催されます。
パドルテニスコート、パターゴルフ場、ゴルフネット、卓球台、シャッフルボード
船内には様々なスポーツ施設が設置されています。
スモーキングルーム
船内はパブリックスペース、ご自身の船室、バルコニーを含む全てのエリアが禁煙です。アリューラは前方プールデッキ右側コーナーの一部、ホライゾンバーの左側コーナーの一部のみが指定喫煙コーナーとなっています。(ここは素敵なスモーキングエリアでした)
エンターティメント
アリューララウンジではプロダクションショー、ホライゾンやバーでは、歌や弦楽四重奏など、いたるところでエンターテイメントを楽しむことができます。
レストラン・バー
オーシャニア・クルーズの食は、フランスで伝統的なシェフであるジャック・ペパン氏が監修しています。
グランド・ダイニングルームはオープンシーティングとなっていますので、お好きな時間に食事を楽しめますし、どのレストランを利用しても追加料金は不要です。
■グランド・ダイニングルーム
クラッシックな雰囲気を醸し出すアリューラのメインダイニングです。ディナーでは少なくても10の前菜、スープ、サラダ、12以上のメインが用意されているようです。【オープン:朝食、昼食、夕食 予約不要】
<夕食>
<朝食>
■テラスカフェ
カジュアルな雰囲気のブッフエレストランです。屋内でも外の日陰のテラスでも食事を楽しめます。夕食時には注文をしてから調理されるステーキや新鮮な寿司と刺身も提供されます。【オープン:朝食、昼食、夕食 予約不要】
■ウェイブスグリル
グルメバーガーやホットドック、フレッシュサラダのほかスムージーやコールドプレスジュース、エナジーボールなどの食事やドリンクが用意されています。アイスクリームも美味しかったです。【オープン:朝食、昼食、夕食※夕食はピッツエリアとして営業 予約不要】
■バリスタ
バリスタが淹れたエスプレッソやカプチーノ、ラテをいつでも無料で飲むことが出来ます。また、ほんとにおいしいペーストリーや一口サンド、自家製ビスケットなども用意されています。一日に何度も訪れたお気に入りの場所です。【オープン:早朝から夕方まで 予約不要】
■ポログリル
伝統的なステーキハウスです。牛肉料理にはUSDAプライムビーフが使用されており、成熟乾燥された柔らかさと風味が抜群でした。ステーキ以外でもメカジキのグリル、ロブスターのグラタンなど、シーフード料理もおすすめです。【オープン:夕食 予約必要】
■トスカーナ
イタリア、トスカーナのエッセンスを感じるイタリア料理のレストランです。最初にオリーブオイルメニューの中からお好みのものをチョイスします。メニューにはイタリア各地に伝わる伝統料理が用意されています。【オープン:夕食 予約必要】
■レッドジンジャー
黒檀、モダンなアジアアート作品が特徴のアジア料理レストランです。日本料理に加えマレーシア、タイ、中国などアジアの料理を楽しむことが出来ます。【オープン:夕食 予約必要】
■ジャック
アリューラを代表するレストランでパリのビストロをイメージしたフランス料理レストランです。レストラン内にはジャック・ペパンの個人コレクションからのアート作品が贅沢に飾られていました。どの料理もジャック・ペパン氏の創意工夫が加わった伝統料理を楽しみました。【オープン:夕食 予約必要】
■アクアマールキッチン
ウェルネスを追求したメニューが並ぶレストランです。
ベジタリアンメニューや健康的な美食が厳選されていました。昼食メニューにある「ポキ丼」は海鮮丼に近い味わいでした。また、アボガドトーストも絶品でした。
【オープン:朝から夕方まで 予約不要】
■クレーペリエ
オーシャニア・クルーズに初めて設置されたクレープとワッフルの専門店です。注文を受けてから作るクループ、ワッフルは本場の味でした。【オープン:11時から18時 予約不要】
■ルームサービスト
24時間いつでも無料でルームサービスを利用することが出来ます。
今回は朝食をルームサービスしてみましたが、希望時間にデリバリしてくれました。
■マティーニス
名前の由来となっている有名なカクテルなどを提供するバーです。
ピアノのライブ演奏を楽しむことが出来ます。今回はバルーンと煙が発生するシュグネチャーカクテルをオーダーしました。
■ホライズン
アリューラで一番見晴らしが素晴らしいラウンジバーです。
早朝からコーヒーと軽食が用意されており、毎日16:00からはアフタヌーンティーを楽しむことが出来ます。夜は生演奏に合わせてダンスタイムや音楽演奏もあります。
■フォンダーズバー
マティーニスに隣接するバーでゆったりしたスペースがあります。
寄港地観光
■アテネ(ギリシャ)
乗船前に古代ギリシャの遺跡に囲まれたアテネを観光しました。日中の気温が39度になっていましたのでパルテノン神殿も入場も中止となってしまいました。
アクロポリス博物館で多くの出土品や文化財を鑑賞してギリシャの雰囲気が残るプラカ地区を散策しました。
■ミコノス島 (ギリシャ)
残念ながら天候不良でテンダーボートの運航が出来ず、寄港中止となりました。
■サントリーニ島(ギリシャ)
エーゲ海で最も人気の島です。今回は船会社の寄港地観光でフィラ観光とイアの博物館観光に参加しました。
前日の夜、客室にツアーチケットが届けられ、集合場所、時間が記載されています。
アリューララウンジに集合して、チテットを提出。代わりにバス号車が記載されたカードを受取り呼び出しがあるまでラウンジで待ちます。
イアの新港からバスでフィラヘ。フィラで自由行動の後、再びバスでイアに移動。博物館を観光したのち、ガイドさんから渡されたケーブルカーチケットで各自、船に戻る行程でした。久しぶりに訪れたサントリーニ島でしたが青と白の美しい島は何度訪れても素敵でした。
■マルタ(マルタ)
地中海に浮かぶマルタ十字軍の街です。バレッタ旧市街は世界遺産に指定されており、聖ヨハネ大聖堂、騎士団長の宮殿など見どころがたくさんあります。
今回は船会社のツアーで静寂の街と呼ばれる古都イムディナ、ラバト観光に参加して、午後から徒歩でバレッタ市内を観光しました。船が停泊している場所からバレッタ市内までは徒歩で10~15分の距離です。
■メッシーナ/シチリア島(イタリア)
船会社のツアーで天空の町と呼ばれるタオルミーナに行ってきました。ここは映画「グランブルー」のロケ地となった場所で紀元前4世紀から発展したシチリア島のリゾート地です。メッシーナ門からウンベルト通りに入り徒歩でギリシャ劇場へ。ここでは今でもコンサートやオペラの会場としても使われるほど保存状態の良い遺跡です。今回も翌日にオペラが開催されるようでその準備でギリシャ劇場の全景をみることは出来ませんでした。
世界遺産のエトナ山が雲に隠れていたので残念でした。
■ソレント(イタリア)
<ポジターノ>
眺望絶景のリゾート地と称されるソレントでは船のツアーに参加をせずフェリーで小説や映画の舞台となっている豪華なリゾート地ポジターノに行ってきました。白い家々が重なるように断崖に立つ光景は、まさに絵画のような美しさでした。
<ソレント>
フェリーでソレントの戻り絶壁の町ソレントを観光しました。
港から中心のサンアントニオ広場までは徒歩で15分ぐらいですが、シャトルバスに乗車しましたので、5分で到着しました。サン・チェザーレ通りにはお土産、衣料品、食べ物屋など色々なお店が軒を連ねています。そこから夏の地元客のビーチパラソルが美しい展望ポイントのビットリーア広場へ。アリューラ、ベスビオ山もカメラにおさめることが出来ました。
ソレントからテンダーボートに乗船する際に船のスタッフから冷たいおしぼりサービスがありました。まさにラグジュアリー客船ですね。
操舵室(ブリッジ)、ギャレー(キッチン)見学
今回は幸運にも操舵室(ブリッジ)とギャレー(キッチン)を見学することが出来ました。
・操舵室(ブリッジ)
11階前方に位置するブリッジ見学する機会がありました。キャプテンPavle Silicをはじめオフィサーの皆様から興味のあるお話を聞かせていただき、記念撮影もさせていただきました。
<ギャレー(キッチン)>
客室にギャレー見学の招待状が入っていました。食のオーシャニア・クルーズのギャレーはどうなっているんだろうと心を弾ませて、待ち合わせ場所の5階ジャックに向かいました。
なんとそこで迎えてくれたのはシニアエクゼクテイブシェフのSebyton Fernandesdeでした。見学会の前に用意してくれたシャンペーンを飲み干し、カナッペもいただき、さらに気持ちが高揚しました。
食材、食器などを見せて頂き、オーシャニア・クルーズが食にこだわる理由が良くわかるギャレー見学でした。
2025年に就航したオーシャニア・アリューラはプレミアムクラス客船の域を超え、ラグジュアリー客船と言っても過言はありません。
2026年は地中海、エーゲ海を中心に配船されますので、是非、この機会に「オーシャニア・アリューラ」に乗船して地中海、エーゲ海クルーズをご体験ください。
皆様のご乗船を心よりお待ちしています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。小泉 オーシャニア クルーズツアーはこちら
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クルーズマスター
小泉 芳弘
koizumi
約30年に亘り、商品企画から販売までクルーズ全般に携わる。2007年にはクルーズのプロの証と言える「クルーズ・マスター」に認定。クルーズ乗船歴は、世界最高峰の名船『ロイヤル・バイキング・サン』からカジュアル客船まで約300回を超える。
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