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シルバー・ウィスパー

2017.9.12

全室スイートの最高級小型客船「シルバー・ウイスパー」クルーズ乗船記 ~ベストシーズンの北欧バルト海クルーズ~

出発地は、スウェーデンのストックホルム

今回のクルーズの出発地は、スウェーデンのストックホルム。日本からの直行便はないため、ヨーロッパを経由して、夕方ストックホルムに到着。その日は、ホテルで、ゆっくり旅に疲れをとりました。

ストックホルム市庁舎の「青の間」舞踏会場となる「黄金の間」を見学

翌朝からノーベル賞の晩餐会の会場となるストックホルム市庁舎の「青の間」や舞踏会場となる「黄金の間」を見学。 「青の間」は、実際は赤レンガで覆われていますが、設計当初は、このレンガが塗装され青の壁になる予定で、市民に「青の間」という名前を披露しましたが、あまりにも赤煉瓦が、温かく美しかったため、青の塗装をやめ、名前のみが残っていると言われています。 「黄金の間」は、その名の通り、ビザンチンスタイルの金箔を張ったガラスのモザイクで覆われ、乱雑に並べられたガラスからは、いろんな角度に光が輝いていた。

ストックホルムは、色々な島々からなる街で、橋をわたると国会議事堂や王宮、ガムラスタンと呼ばれるヨーロッパの街並みを残す旧市街があり、なかでも最大の見どころは、王宮で行なわれる衛兵の交代式。また、旧市街の真ん中あたりにある、ノーベル博物館では、晩餐会のデザートに添えられるチョコレートが販売され、ここを訪れた受賞者達が、サインした椅子が置かれている。

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また、是非、訪れてみてほしいのが、300年の時を経て、引き上げられたヴァーサ号が展示されている博物館。この船は処女航海へ出航して間も無く、突風にあおられたところに、砲台の穴から海水が入水し、そのまま横転、転覆。それが300年後に、引き上げられたのですが、バルト海は塩分が少ないため、大変幸運なことに良い状態を保っていたようです。その後の修復を経て、鮮やかな装飾が蘇り、当時の栄華がしのばれます。

昼食はスウェーデンの郷土料理「トーストスカーゲン」と呼ばれる甘エビのマヨネーズ和えをバターで揚げ、トーストの上に乗せたオープンサンドと「ショットブラル」と呼ばれるスウェーデンおふくろの味、家庭料理のミートボールを世界的に有名な音楽グループ「アバ」のメンバーも通う超有名店 ガーデンレストランでいただきました。

最高級小型船「シルバー・ウイスパー」に乗船

そして、昼食後は、いよいよ28000トンで全室バトラー付きの最高級小型船「シルバー・ウイスパー」に乗船。小型船でありながら充実の船内施設や、クルーズで代金にアルコール代やチップを含むオール・インクルーシブ制は、最高級客船の証し。レストランもダイニングルームの他に、ル・シャンパンというサブレストランでのフランス料理、プールサイドのグリルでサービスされる石焼ステーキ、ビッフェレストランでいただけるイタリア料理など、バラエティーに富んだ数々の料理のお食事はクルーズ最大の楽しみの一つです。

クルーズの3日目に寄港した、エストニアの首都タリン。

エストニアの首都タリンは、至るところに面白い名前のついた塔が建ち並ぶ不思議な趣をもつ世界遺産の町。トンペアと呼ばれる丘の上に建つお城には、「のっぽのヘルマン」と呼ばれる塔があり、エストニアの国旗が掲げられている。ラエコヤ広場にある市庁舎には、「トーマスおじいさん」として市民に愛されている風見鶏や、「長い足、短い足」と呼ばれる山手と下町を結ぶ道、旧市街を囲む城壁の所々に建つ、「太っちょマルガリータ」と呼ばれ城門がある。 また、旧市街から少しドライブしたところには、エカテリーナの為に建てられた宮殿があり、今日では博物館として観光客を集めている。そしてもう一つ、歌の原と呼ばれる野外コンサート会場では、5年に一度エストニア最大の祭「歌と踊りの祭典」が開催される。 1988年9月には、独立を願って、30万以上の市民がここに集い、独立への思いを歌にし、それが国内各地に拡散し、1991年に独立を果たす原動力となった事でも知られている。

クルーズ4日目、5日目はロシア芸術の都「サンクトペテルブルク」。

この街は見どころが満載で、最低でも2日、3日間は滞在したい。ハイライトは、世界三大博物館のひとつ「エルミタージュ美術館」で、建物自体が世界遺産になっている。ロシアのロマノフ王朝の女帝エカテリーナ2世が、1775年に自分専用の隠れ家(エルミタージュ)展示室を建てたのがこの美術館の起源と言われています。その後、歴代のロシア皇帝が美術品を収集し、ロシア革命後は貴族・商人から没収されたコレクションも集められ、冬の宮殿の全体の建物を含めて統合したため、総収蔵品は約300万点を所有する美術館になりました。

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また、市内での必見は「血の上の救世主教会」。ここで、皇帝アレクサンドル二世が暗殺された為、とその名前がつき、教会の建物は、青や緑の玉ねぎ型の可愛らしい立ち並ぶドームは、お菓子の家のよう。教会の中は、ロシアらしいモザイク画が、天井から壁一面に施され、迫力満点です。

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翌日は、郊外に建つ、夏の宮殿であるエカテリーナ宮殿を観光。夏の白夜の時期に使われていた為、宮殿内には、灯りとりの照明器具があまりないことが特長で、この宮殿の見所は大広間と琥珀の間となっています。琥珀の間は第二次世界大戦時にナチス・ドイツによって、この部屋の装飾のほとんどが略奪され、その後の復元作業には数十年の歳月を要し、2003年に完成公開されている。内部は、べっ甲色、黄色、赤と様々な色の琥珀のモザイクが壁一面に輝き、ロシアの栄華が蘇っているようだ。

サンクトペテルブルグでは、食事も楽しみの一つ。ビートのスープ「ボルシチ」やキャベツのスープ「シチ」、ロシア版水餃子「ペリメニ」、「ピロシキ」、「ビーフストロガノフ」など、日本人の口に合う料理が多いことでも有名。
お土産の代表選手は、開けても開けても中から出てくるマトリョーシカや琥珀、イースターエッグの置物やアクセサリーなど、可愛いらしいものばかりです!

6日目は北欧、フィンランドの首都ヘルシンキへ。

ここで、すぐ浮かぶのは、「ね〜、ムーミン」のTVマンガでおなじみのトロールという妖精!可愛いキャラクターのムーミンは、フィンランド生まれの妖精で、決してカバではありません。

ヘルシンキで、私の好きな観光地は「テンペリアウキオ教会」、別名「ロックチャーチ」と呼ばれ、 岩盤を繰り抜いた上に、円盤型の天井で覆った半地下の 教会。 この斬新なデザインの教会は、1969年に完成し、音響が良いためコンサートも頻繁に開かれる。次に、フィンランドを代表する作曲家シベリウスを記念する公園へ。園内のほぼ中央には、1967年に製作されたステンレスパイプのモニュメントと御影石の上に置かれたシベリウスの肖像のオブジェがある。港に面したマーケット広場では、フィンランド産のブルーベリーやチェリーなどの果物や野菜、工芸品が並び、市民や観光客で賑わいを見せている。港の片隅には、冬になると凍ってしまうフィンランド湾を砕氷するための、砕氷船が冬の出番を待つよう停泊している。

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7日目は終日航海日

ラグジュアリー船は、船内イベントを楽しんで過ごすと言うより、乗客同士のおしゃべりや、英語の講演やコンサートなどでクルーズライフを過ごすお客さんがほとんど。三食しっかり食べているとお腹が減ることもないが、船ならではの午後のティータイムは、雰囲気だけでも楽しみたい。終日航海日は、ビュッフェスタイルでの提供ですが、寄港に停泊中は、三段重ねでケーキやサンドイッチが出てくる。もちろん、紅茶でなく、コーヒーでもOKですよ~。

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8日目はドイツのヴァルネミュンデ。

ここは、ベルリンへの海の玄関口でもありますが、日帰り旅行するには少し遠いため、ハンザ同盟で栄えた都市、ロストック観光と、小型の蒸気機関車「モリー号」を体験乗車。商店街、市庁舎や聖マリエン教会などを見学した後、煙突が煙を上げて、街中や林を抜けて行くロストックの列車へ。約15分のモリー号乗車の後、ハイリゲンダムで下車し、目の前にバルト海が広がる高級リゾートホテルの中にあるレストランにて昼食。ここは、2007年のG8サミットの会場となったホテルです。当時の日本の総理は誰?その答えは、庭に置かれている8人がけのビーチチェアーに書かれたサインで判明。なんと安倍晋三さんでした。

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9日目は世界三大運河の一つ、キール運河をクルージング。

9日目も終日航海日だが、この日は世界三大運河の一つ、キール運河をクルージング。このキール運河は、長さ98 km、幅102 m水深11 mロック・長さ:310 m幅:42 mと、世界に名だたる三大運河のなかでは、一番狭く、小・中型船でなければ通過できない運河。今回、乗船したシルバー・ウイスパーは、28258トン、全長:186m、全幅:24.9mですから、かろうじて航行することが可能です。

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この運河の開通により北海とバルト海の間の航行距離が約322km短縮され、また、ユトランド半島沖の航行困難な水域を通ることなくに航海できるようになった。北海とバルト海の海面の間に高度差は少ないが、潮の満ち干に対応するための閘門(こうもん)が運河の両端にある。

5時15分にパイロット(水先案内人)を乗せ、キール側の閘門(こうもん)に進入。まず、船を岸壁のロープで固定し、船尾、後方側の閘門を閉めます。閘門も、観音開きタイプ、横にスライドタイプ、下から上がって来るタイプがありますが、ここキール運河は、横からのスライド式で徐々にしまって行く方式です。およそ3分程度で閘門が閉まると、かすかに水位の変化が見られる。その後、前方、船首の閘門が開くとロープが外され、運河へと航行。その後、シルバー・ウイスパーは、渡し船が行き交う、のどかな田園風景を眺めながら、一路アムステルダムへ。

10日目は、楽しいクルーズの終わりを告げる、最終目的地アムステルダムへ。

オランダは運河と風車で知られる国。国土の4分の1が海面下にあり、干拓によって国土を広げてきた。ここでも北海からアムステルダムに入るために、閘門を通過する。ガイドさんの話によると、このロックも干潮時には閘門を開けて、運河の水を北海に流し、運河の清掃をしているとのこと。アムステルダム中央駅近くの港に着岸するといよいよ船とお別れ。空港に向かう途中、最後の記念撮影は、風車の前で。この風車はレンブラントがよく題材にした、「レンブラント風車」と地元の人々に呼ばれている、町のシンボルです。

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今回の旅行期間はお盆を挟む11日間でしたが、日中の気温は19〜25度と過ごしやすく、日本の暑さから逃れる「避暑地バカンス」を世界屈指の高級客船「シルバー・ウイスパー」で過ごした、最高の休日でした。
思いっきり船内イベントを楽しむことが出来る超大型客船でのクルーズも大好きですが、ラグジュアリー客船で美味しい食事とゆったりとした時間を過ごすクルーズの良さを改めて、認識しました。

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クルーズマスター

小泉 芳弘
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約30年に亘り、商品企画から販売までクルーズ全般に携わる。2007年にはクルーズのプロの証と言える「クルーズ・マスター」に認定。クルーズ乗船歴は、世界最高峰の名船『ロイヤル・バイキング・サン』からカジュアル客船まで約300回を超える。

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