最先端のラグジュアリー客船「エクスプローラⅠ」
新たなるラグジュアリーオーシャンブランド
エクスプローラー ジャーニー『エクスプローラⅠ』で航く
エーゲ海・地中海クルーズ~ピレウス(アテネ)~チビタベッキア(ローマ)~
に乗船してきました
■エクスプローラ ジャーニーとは
MSCグループの新たなラグジュアリー客船ブランドとして2023年に誕生したエクスプローラ ジャーニー。
“海とのつながりを求める旅”をコンセプトに、新しい上質のオールインクルーシブライフスタイルを提案しています。
一度乗船した誰もが絶賛するエクスプローラ ジャーニー!
ピレウス~チビタベッキアまで『エクスプローラⅠ』に乗船してその魅力を探ってまいりました。
<シップデータ>
就航:2023年/総トン数:63,900トン/全長:248m/全幅:32m
乗客定員922名/乗組員数:735名/船籍:マルタ
1日目 10月31日(木) アテネ~ピレウス 乗船
■アテネ市内
前日よりアテネ入りし、アクロポリス近くのホテルに宿泊。
乗船日の午前中は大好きなアクロポリス観光とプラカ地区散策でパワーチャージした後、出航地のピレウス港へ
■ピレウス港
昼間ということもあり渋滞もなく、アテネ市内からタクシーにて約20分強でピレウス港ターミナルに到着。
タクシーが到着すると船会社の係員がすぐに近づいてきて、乗船者リストで名前とスイート(客室)番号を確認し、スーツケースにタグ付けをしてくれる。今度はポーターがやってきて、タグ付けしたスーツケースをカートに乗せ、このままスイートに運んでおきますとのこと。
手厚い歓迎で、到着してものの数分で身軽になった私はターミナルビルへ。
ターミナル内でも係員に乗船券を確認してもらいセキュリティへと流れるように進む。
ターミナルビルを出た私の目に飛び込んできたのは、上品な濃紺の船体に金字のロゴで凛とした佇まいの『エクスプローラⅠ』。何度体験しても最高に胸躍る瞬間である!!
■チェックイン
チェックインは船内で行われるので、早速船内へ。
案内されたジャーニーズラウンジで腰かけていると、個別テーブルに呼ばれてチェックイン手続き。それが終わると、ホストからウェルカムシャンパンが手渡されて、“ウェルカム・アボード”の合唱!温かい歓迎を受け、さらに期待は高まります。
■居心地良すぎるスイート(客室)
早速スイートへ。グレージュカラーで統一された客室に足を踏み入れた瞬間、“ステキ~”と目がハート。
今回利用したスイート(客室)は最もリーズナブルな標準タイプの「オーシャンスイート」ですが、なんと広さが28㎡+テラス7㎡!!
ウェルカムシャンパンと上質なファブリックに居心地抜群のソファ。ふわふわの枕が並べられたベッドとリビングスペースとの仕切りにもオブジェがさりげなく置かれていて、客室というよりも邸宅の1室。全461室すべてがテラス付き。
さらにテラスにはテーブルセットに加え、いつでも海を感じられるデイベッドが備え付けられている。肌寒くでも大丈夫なようにさりげなくブランケットも用意してくれている心遣いがうれしい。
また、広々とした洗面所の床には床暖房が標準設置されているのにはびっくり。これで寒い時期でも安心です。
大理石の広々としたシャワーブースにはハンディタイプとレインの2種類のシャワーが設置されています。(限定数でバスタブ付きもあるので希望者はお早目に) こだわりのアメニティはMANDARA BLUE。
さらにバスルーム隣には機能性抜群のウォークインクローゼット。
クローゼットの一番上の引出しは、アクセサリーや小物を整理できるスペースとなっています。引出し上部が透明になっているので、奥のものでも何が入っているか一目瞭然。また、ハンガー上部の棚も透明なので、背の低い私でも何を置いているか下から確認できるように工夫されています。
もちろんラグジュアリーならではの上質なバスローブとスリッパも常備されています。
特筆すべきは、クローゼットと同じスペースに設置されている使い勝手のよい鏡台と椅子。鏡台の中にはダイソンのドライヤー。なにかと着替えることの多い船旅で、シャワー後のドライヤー、お化粧、着替えの動線を考え尽くされたスペースとなっていて感動!!
その他スイートにはILLYのコーヒーマシン、湯沸かしポット、さらには双眼鏡まであり、至れり尽くせりです。ビールやソフトドリンクが詰まったミニバーもすべて無料で利用できます。オーダーすればお気に入りのスピリッツも用意してくれますよ。
■スイートホスト(キャビンスチュワード)
部屋に入ると、すぐに担当のスイートホストが挨拶にやってきていろいろと説明してくれ、“何かあったらこちらに連絡してください。直通電話です!”と電話番号が記載されたスイートホストカードを渡されたのです!
他船だと、誰が出るかわからないハウスキーピングに電話をかけ、用事を頼んでも伝わらなくてイライラしたり、担当者がいないか廊下をさがしたり・・・ そのストレスが全くないのです。画期的なシステムです!
設備もサービスもストレスフリー。かつてこんな居心地よいスイートがあっただろうか・・・と一瞬にして大ファンになったのでした。居心地が良すぎて、部屋から出られないのが悩みの種でした笑
■船内散策へ
荷解きが終わり、船内の散策へ。
スタイリッシュで洗練された船内。どこに行っても美しい。
★『ロビーバー』(デッキ4中央)船内の中心にあるバー背面のオブジェが印象的な『ロビーバー』。オールインクルーシブの『エクスプローラⅠ』には多種多様のカクテルが無料で用意されています。さらに、下戸の私でも楽しめるようなノンアルコールカクテルやノンアルコールワインメニューも充実しています。私のお気に入りはノンアルコールロゼワインとノンアルコールモヒート!
★『ゲストサービス(レセプション)』『デスティネーションエクスペリエンス(寄港地観光)』(デッキ4中央)従来のゲストサービスのイメージとは全く異なった半個室での対応。また、寄港地観光も座ってマンツーマン対応してくれます。こんな立派な寄港地観光冊子が用意されていました。
★ショップ(デッキ4中央)ロビーバー横には、船上初の『ロレックス』や『カルティエ』『ピアジェ』など世界に名高いブランドショップ。日本では入手困難な商品もここなら購入できるチャンス大!
■夕食
初日の夕食は創作フレンチダイニング『フィル・ルージュ』(朝・夕/予約不要・無料)へ。ここのレストランへは、デッキ5からシャンデリアの輝く螺旋階段を通っていくのがおススメです。フォトスポットとしても最適です。
ホタテの前菜やクラブケーキ、ロブスターグリルなどどれも美味し―い。
今日は10月31日。ハロウィン一色に彩られた船内でした。
2日目 11月1日(金) イラクリオン(クレタ島)
■最高のフードホール『エンポリオマーケットプレイス』
乗船中最もお世話になったお気に入りの『エンポリオ マーケット プレイス』(朝・昼・夕/予約不要・無料)。
従来のブッフェレストランとは全く異なり18のオープンキッチンステーションが並ぶフードホール形式。オーダーに応じて料理を提供してくれるので、いつでも熱々の作り立てを食べることができます。
昼には麺・ソースを選べるパスタコーナーやオリジナルセビーチェを作るコーナー、寿司や麺類コーナー。夜には生カキ&蟹爪コーナー、ロブスターを含めたグリルコーナーなど、いつ行っても美味しそうなものが並び、飽きることがありません。
今朝はアボガドトーストとフルーツ、チアシードヨーグルトのヘルシーメニューですっきりスタート。
■気ままに楽しむ寄港地
今日の寄港地はクレタ島のイラクリオン。
寄港地では、船のデスティネーション エクスペリエンス(寄港地観光ツアー)でクノッソス宮殿に行く乗客が多い中、
クノッソス宮殿に行ったことがある私は、シャトルバスを利用してイラクリオン市街地散策へ。
シャトルバスは港入口まで行くものと市街地まで行く2種類を用意してくれていました。(もちろん無料)
私は市街地までシャトルバスを利用し、気の向くままに散策とショッピングを半日楽しんで帰船しました。
■夕食は『サクラ』へ
やっぱり和食が食べたい。そんな時にはアジアンダイニング『サクラ』(夕/要予約・無料、昼/予約不要・無料)へ。
寿司、和牛タタキなどの日本料理の他、餃子やロブスターパッタイなどのアジアン料理のメニューもありホットします。
夕食は要予約ですが、サクラ内にある寿司カウンターは、予約なしでも早い者順で利用できるのです。もちろん寿司以外のメニューもオーダーできますよ。
また、メッドヨットクラブと日替わりでランチ営業もあります。
■キャプテンウェルカム
キャプテンとシニアオフィサーが勢ぞろい。歓迎挨拶がありました!クルーズならではのステキなイベントです。
3日目 11月2日(土) 終日航海
■朝からキャビア
今日は待ち遠しかった終日航海日。ゆったりとした朝は、エレガントな『フィル・ルージュ』(朝/予約不要・無料)で優雅な朝食。
ここのシグネチャーメニューのたっぷりキャビアのせエッグベネディクトは絶品。美味しいクロワッサンとカフェオレで気分はパリのラグジュアリーホテル。一方豆腐料理やチアシードヨーグルトなどのヘルシーメニューも充実しているので、気分に合わせてチョイスできます。
■海とのつながりを感じるプール&ジャグジー
絶好のプール日和。この船の魅力のひとつがOCEAN STATE OF MIND(海と心のつながり)を最も身近に感じられる船内に4カ所あるプールエリア。どこのプールにも寝心地抜群のデッキチェアが並びます。他の客船で繰り広げられる椅子取り合戦もここでは無縁です。リラックスできるお気に入りエリアを見つけてぼーっと過ごす。至福の時です。
★アスターンプール(デッキ5後方)ブランドロゴが浮かび上がるインフィニティプール。サンシェード付きのプールサイドベッドで航跡を眺める!
海とつながる感覚が最高です。
★アトールプール(デッキ10後方)デッキ10の船尾にあり、プールを取り囲むようにペアデッキチェアが設置。また、最後尾には航跡を見下ろすチェアも並んでいます。
★コンサバトリープール(開閉式・全天候型)(デッキ11中央)開閉式の屋根がある全天候型のプール。お日様が燦燦と降り注ぐ日はオープンエアが心地よい。少し肌寒い日は屋根を占めて室内プールに変身。季節を問わずまた寒い海域でも一年中楽しめるスペースです。カップルに人気のデイベッドの側にあるたくさんの観葉植物がリゾート感をアップしてくれます。
★ヘリオスプール(デッキ12前方)デッキ12の船首にある眺望抜群の大人専用プール。前方に広がる大海原を独り占めした気分を味わえます。
また、両サイドにも趣向を凝らした様々な心地よいスペースがあります。
■お気に入りの『エクスプローラ ラウンジ』(デッキ11前方)
★ヘリオスプール(デッキ12前方)船首にあり270度視界が開けた広々としたラウンジ。ゆったりとしたチェアが並ぶリビングエリアの他、ガラスの天井から日差しが差し込むサンルームやアウトサイドエリアもあるので、天気や時間を選ばずにいつでもくつろげる居心地最高のラウンジ。
海を眺めたりサンセットを見たり、ピアノ演奏を聴いたりアフタヌーンティーとたびたび訪れた私のお気に入りラウンジ。
エクスプローラ ラウンジのアウトサイドエリアの左舷側が喫煙コーナーになっているので愛煙家にもおススメです。
(その他喫煙エリアはデッキ5右舷デッキにもあります)
■『マーブル&Co.グリル』(夕/要予約・無料)
ヨーロッパ各地(ドイツ、フランス、スウェーデンなど)の希少な熟成肉をオーダーできるのでお肉好きの方は是非味の違いをお試しください。お肉も美味ですが、前菜のキャビアたっぷりポテトサラダもおススメです。
4日目 11月3日(土) バレッタ(マルタ島)
■デスティネーションエクスペリエンス(寄港地観光)でマルタを満喫
今日の寄港地はマルタのバレッタ。
聖ヨハネ騎士団の面影を残す要塞を真横に見ながらのバレッタ入港シーンは圧巻!
今回マルタでは、船の寄港地観光を利用して「青の洞門、ハジャーイム神殿、マルサシュロック半日観光」に出かけました。
寄港地観光は事前予約ももちろん可能ですが、私は乗船後エクスプローラアプリから予約。予約完了すると、数時間後にはチケットが客室に届きます。
当日は、チケットに記載の集合場所に行き、チケットを提出して番号札をもらい受付終了。ほとんど待たずしてバスへ誘導され出発。伝達と連携が実にスムーズで、どこに行っても待たされることがありません。
「体験」を重視するコンセプトどおり、青の洞門ではボート遊覧で様々な青を体験し、巨石神殿の世界遺産ハジャーイム遺跡ではミニシアター映像と巨石群を散策。また、カラフルな小型漁船が湾内を彩るマルサシュロックでは新鮮な魚介類が並ぶ朝市を楽しむなど、変化に富んだ内容で大満足のツアーでした。
寄港地観光から一旦船に戻った後、今度は徒歩で約10分程のアッパーバラッカリフトを利用してバレッタ散策へ。市街地がクルーズターミナルから近い寄港地だとこのような楽しみ方も容易で、満足度がさらにアップします。
街全体が世界遺産に登録されているバレッタ要塞都市の中に身を置けば中世にタイムスリップ。気の向くまま散策するのがおススメですが、聖ヨハネ大聖堂と騎士団長の宮殿は必見です。
その他、マルタには静寂の古都イムディーナなどまだまだ見どころがたくさんあるので、何度でも訪れたい寄港地です。
■『アンソロジー』で珠玉の料理を堪能
今日のディナーは船内唯一の有料ダイニング『アンソロジー』(夕/要予約・有料140ユーロ/一人)へ。
洗練された雰囲気の中、目にも鮮やかな珠玉の料理の数々を堪能しました。ホスピタリティ溢れるホストのサービスがまた絶品で、至福の時を過ごすことができました。
ワイン好きな方は是非一緒にペアリングワイン60ユーロをオーダーされるとより一層お楽しみいただけるのではないでしょうか。
5日目 11月4日(日) 終日航海
■朝ヨガで心を整える
★ジム(デッキ10後方)全面ガラス張りの広々としたジムエリアの一画にあるスタジオで朝ヨガ。燦燦と降り注ぐ朝日を浴びながらのヨガは自然のパワーチャージには最高。
ヨガやトレンドのピラティスレッスンなどは有料の船会社も多い中、ここはもちろん無料!!(要予約)
★オーシャン・ウェルネス・オープンエア フィットネス(デッキ14後方)屋外で楽しめるアウトドアフィットネス。より一層海が身近に感じられる最高のシチュエーション。
★ザ・スパ(デッキ5前方)“海に癒されるウェルネス”のコンセプトどおり、ハイドロセラピープールやドライサウナ、スチームサウナ、ソルトケーブなど最先端の充実した設備が整った本格スパ。サウナエリアは無料で利用できます。終日航海日の日中は予約が必要ですが、終日航海日の朝晩と寄港日は予約不要で利用できるのでねらい目です。寄港地観光から少し早めに戻った時には是非癒されてください。
★アフタヌーンティーエクスプローララウンジで毎日16:00~本格的アフタヌーンティーを楽しめます。ピアノの生演奏を聴きながら、海に目をやれば茜色に輝く美しいサンセット。ステキな癒しの時間となりました。
■夕食前の究極の前菜
ダイニングでの夕食前に立ち寄るべきは、『エンポリオマーケットプレイス』。前菜がわりに新鮮なプリプリ生ガキとカニ爪をいただき、“あ~幸せ”と至福の時間を過ごした後、今日のダイニングへ向かうのが日課となりました。食べすぎに注意汗
■『メッドヨットクラブ』(昼・夕/予約不要・無料)
地中海に浮かぶヨットをイメージした内装が海好きにはたまらないダイニング。舷窓や海を連想させるセンス光るオブジェの数々。エクスプローラジャーニーのオーナーの奥様のセレクションということで納得。洗練された空間と心地よさに、ずっと居たいと思わせるお気に入りダイニングです。新鮮な魚介のカルパッチョやタコのグリル。旬の野菜を使ったサラダ・・・地中海沿岸国の食材をふんだんに使った料理の数々はどれをとってもブラボー!
そして、ホストがまたステキ。程よい距離間を保ちながらも、ゲストの要求に完璧に応えてくれる質の高さに脱帽です。
6日目 11月5日(月) チビタベッキア下船
あっという間に下船日。
居心地が良すぎて、名残惜しくて、泣く泣くの下船となりました。
最後に
下船して思うことは、居心地最高の船だったということです。
地球環境=海をリスペクトした、すべてにおいて上質という言葉がぴったりの船でした。
それが『居心地の良さ』につながっているのだと感じました。
ハード部分では、かつてのラグジュラリーでイメージするような煌びやかさを敢えて抑えてナチュラルカラーを多用し、居心地の良さを追求していました。質の良い食材を使い、必要な分だけいただけるようなシステムを採用し、無駄を出さない工夫が見られました。
近年他業種でも、見た目の派手さではなく「質の良さ」や「心地良さ」を追求したり、「本当に必要なものを、必要なだけ、最高の品質」でという考え方トレンドになっています。
『エクスプローラⅠ』はまさにこれを体現している船でした。
さらに、程よい距離感とホスピタリティと最高の笑顔でサービスしてくれるホストの存在は、さらに居心地の良さをバージョンアップするにはとても大切だと実感しました。
常に大好きな海を感じながら、我が家にいるようにくつろげる。
これこそが真のラグジュアリーだと改めて実感したクルーズでした!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。佐々木 エクスプローラI ツアー一覧はこちら
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クルーズコンサルタント
佐々木
sasaki
子連れで体験したクルーズでその素晴らしさに魅了され、クルーズ業界に。早23年の歳月が流れ、目下の夢はかわいい孫を連れての“三世代クルーズ”。 一度は体験していただきたい風景は、サントリーニ島とタヒチ、ボラボラ島の出入港シーン。 船上で何もしない贅沢を是非ご体験ください。
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