ラヒンチ ゴルフ クラブ

ラヒンチGC設立から2年後の1894年、スコットランドからオールド・トム・モリスを呼び寄せ、オリジナルの9ホールを完成させます。伝説のゴルファー、トム・モリスをして「今まで見た中で最も素晴らしいナチュラルゴルフコース」と賞賛したリンクスランドは、開場から直ぐにアイルランドのチャンピオンシップ競技の会場として親しまれます。そして1926年、アリスター・マッケンジーが新しい18ホールを2000ポンドで設計、現在のレイアウトの基礎を築きます。マッケンジーもトム・モリスと同じように、この土地に感激し、「今後私が設計する中で、最も親しまれるコースになるだろう」と完成したコースを絶賛しました。1999年には、ゴルフの近代化に対応させるため、ラヒンチはさらなるコースの改修を行っています。先人たちが築いてきた礎を残しながら、新しい時代にあわせチャレンジを続けるラヒンチは、コースそのものに、ゴルフの歴史を感じることが出来る特別な場所です。

セカンドが小山を超えるブラインドショットとなる4番パー5を抜けると、グリーンをマウンドが覆う5番ホールに辿り着きます。ティイングエリアからグリーン面は見えずに、目印となる丘を目掛けてショットを打たなくてはいけません。人工的に作られた近年のゴルフコースでは、このような設計をするところはあまり歓迎されませんが、100年以上前の先人たちは、このホールにゴルフの醍醐味を感じたのかもしれません。良いショットを打ったあと、グリーンにボールがあれば喜びもひとしおです。

イマジネーションをかきたてるホールが続くかと思うと、海の背景のセカンドショットを見せてくれる6番パー4など、めまぐるしく変わるシチュエーションに飽きることなくプレーが楽しめるコースで、次はどんなショットを打とうか、次はどの番手で攻めようか――そんな話をキャディとしながら、自分のゴルフに正面から向き合うことが出来る、そんなコースです。