
キャディの違いー世界のゴルフ場での役割とスタイル

ゴルフのプレースタイルは国によって大きく異なり、キャディの有無もその違いを生み出す要素の一つです。日本ではキャディ付きプレーが減少傾向にありますが、世界的に見ても、キャディを伴うプレーは特別なものになりつつあります。キャディの有無がゴルフの快適さや体験にどのような違いを生むのか、詳しく見ていきましょう。
日本のキャディ文化
日本のゴルフ場では、キャディはプレーを円滑に進める重要な役割を担います。キャディの主な仕事は、クラブの受け渡し、ライン読み、ボール探し、コース戦略のアドバイス、プレーの進行補助など多岐にわたります。通常、1組につき1人のキャディがつくため、海外のキャディ制度とは異なる独自のスタイルが発展しました。日本に訪れるゴルファーが「1人で全部こなしてすごい!」と驚きます。
海外のキャディ事情:国によるスタイルの違い
東南アジア(タイ・インドネシアなど)では、1人のプレイヤーに1人のキャディがつくスタイルが一般的です。キャディはフレンドリーで陽気な性格の人が多く、会話を楽しみながらプレーできるのが特徴です。また、チップ文化が根付いており、キャディのサービスによって支払う金額が変わることもあります。
アメリカでは、基本的に2人乗りカートを利用したセルフプレーが主流であり、キャディは高級コースやプライベートクラブでしか見られません。キャディは個人事業主として働いていることが多く、1ラウンド100ドル以上+チップがプレーフィとは別にかかってきます。
ヨーロッパ(特にイギリス・スコットランドなど)では、セルフプレーが主流で、手引きカートを使用するのが一般的です。ただし、一部の伝統ある名門コースではキャディ付きプレーが可能であり、リンクスコース特有の風の影響を考慮したクラブ選択のアドバイスを受けることができます。「シングル」は、1人のキャディさんがバッグを担いでくれますし、「ダブル」の場合は2つのバッグを担いでくれるコースもあります。また、キャディの有無はそれぞれのプレイヤーに委ねられる場合が殆どで、セルフでプレーする人とキャディ付きでプレーする人が同組で混在するケースも多いです。
キャディの有無がゴルフ体験に与える影響
キャディ付きプレーにはいくつかのメリットがあります。コースを熟知したキャディがラインを読んだり、適切なクラブ選択を提案してくれることで、プレイヤーのスコアアップにも貢献します。リンクスコースでは、初見ではどこを狙えば良いか全くわからないケースも多く、初めて訪れるゴルフ場では、キャディの存在がその日の体験を大きく向上させるでしょう。
キャディをつけた方が良い?
海外でのゴルフ旅行では、そのコースを体験できるのは一度きりの場合も多いため、プレーを最大限に楽しむためにキャディ付きプレーを選ぶのも一つの手です。東南アジアでのプレーでは、陽気なキャディさんと一緒にプレーするのも楽しみの一つですし、アメリカやヨーロッパでは、まるでプロになった気分でバッグを担いでくれるキャディさんとプレーするのも普段とは違った楽しみになります。一生に一回のプレーであれば、迷わずキャディ付きのプレーをおすすめいたします。