
私の海外ゴルフ旅行チェックリスト

憧れのコースに胸が高鳴る一方で、「あれを持ってくればよかった」と後悔することもあります。だからこそ、出発前の準備こそが旅の成否を分ける第一打になるとも言えるかもしれません。今回は、これまでの数々の失敗から得た教訓ともいえる、私なりの海外ゴルフチェックリストを、ゴルフを中心に紹介したいと思います。
旅支度の基本を整える
まずは、もちろんパスポートの残存期間を確認するところから。クレジットカードはブランドを分けて2〜3枚。VISAはほぼ世界共通の安心感があり、ハワイではJCB、試合観戦ではMasterCardが優遇されるケースもありました。
現金は多く持ち歩かないようにしていますが、米ドルだけは別。チップやタクシー、時にはアライバルビザの支払いにも使えますし、両替レートも悪くありません。何より、現地通貨がなくても「ドルならOK」という場面が多く、私はいつも20ドル札を数枚、財布の奥に忍ばせています。これがいざというときのお守りです。
そして、海外用のマルチ変換プラグ。今の旅では、スマホ充電ができないと困ってしまいます。どの国でも使えるタイプをひとつスーツケースに入れ、USBケーブル2本と小型電源タップと一緒に小さなポーチにまとめています。
ゴルフ用品は“お土産”を想定して
ボールは普段より1.5倍多めに。海外では価格が高いことが多いです。知らないコースでロストも増えがちですが、「持ってきすぎた」と思ったことは一度もありません。
グローブは雨用を含めて3枚ほど、そしてタオルは必ず2枚。アジア以外ではクラブ拭き用タオルが置かれていないことも多く、一枚は泥だらけになり、もう一枚は手や汗を拭く用。この2枚が驚くほど役に立ちます。
キャディバッグはスタンド型が圧倒的におすすめです。軽く、担ぎキャディ付ラウンドのときにも喜ばれます。
トラベルカバーはがっしりしたハードタイプもありますが、私は軽量でぴったりしたタイプを愛用しています。クラブヘッドとネックを守るように2枚のタオルをきつく巻き、しっかり固定すれば、十分に守ってくれると思います。航空会社によっては預け荷物を乱暴に扱われることもありますが、タオル固定が「3本の矢」の如く守ってくれます。
また、幸いまだ活躍していませんが、ゴルフバッグとスーツケースにはエアタグのような追跡タグを付けています。
そして、旅先で頼りになるのが距離計測器(レーザー型)。特にリンクススタイルのコースでは地面が硬く、ボールが想像以上に転がる。ピンまでの距離よりも、マウンドや障害物までを測りたくなる場面に多く遭遇します。「見えるところを測る」――これが、初見コースばかりの旅ゴルフでは最も現実的なアプローチだと思います。
シューズはスニーカータイプのスパイクレスを履いて行き、キャディバッグにはソフトスパイクを。さらに、アジアではサンダル、欧州では革靴をスーツケースに入れています。スパイクレスなら街歩きもでき、万が一濡れてしまっても予備になります。
ゴルフウェア、特にポロシャツはあまり持っていきません。訪れたコースで記念に2、3枚買っていくことを想定して、荷物を減らしています。
気候と環境に合わせて
どんな旅先でも重宝するのが晴雨兼用の傘。強烈な日差しを避け、スコールにも対応できる一本は、体力を守る道具でもあります。アジア以外の国では貸し傘がないことも多く、私は常に一本持って行きます。
帽子、サングラス、日焼け止めはもちろん。レインウェアは防寒も兼ねる上着だけを持参し、天候が変わりやすいスコットランドのような地域を除けば、これで十分です。
軽さを最優先に
私は「必要最低限や消耗品以外は、できるだけ軽くする」ことを心がけています。そのために、クラブを14本から12本に減らすことも多いです。旅を楽しむためには、持ち物を増やすよりも、余裕を持つことだと考えます。旅先のホテルから、さっとバッグを担いでコースに出かけられるような、身軽さも大事な荷造りの要素だと思っています。