海外ゴルフおすすめの行き先 ホーチミン

ベトナムは一年中暑いイメージがありますが、南北に約1200kmと国土が細長いため、エリアによってずいぶん気候が異なります。南部のホーチミンは熱帯モンスーン気候で、年間の気温差が小さいのが特徴。中部のダナンも一年を通して気温が高く、雨季と乾季がはっきりと分かれています。北部のハノイには四季があり、夏は暑い日が続きますが、冬は肌寒さを感じるほど気温が下がります。

ホーチミンには5月～10月の雨季と11月～3月の乾季があり、4月はまだ雨量が少ないものの一年でいちばん暑くなります。ゴルフには湿度の低くなる乾季がベストシーズンで、日本が冬の時期に軽装でプレイできるのは嬉しい限り。ただし、気温が高く日差しが強いので帽子は必須。汗拭きタオルやサングラス、ゴルフ傘も用意すれば安心です。また、雨季は短時間のスコールが降りますが、一日中雨が降ることはありません。蒸し暑い日中を避けて早朝スタートやナイターを利用すれば、プレイ料金もリーズナブルです。

サイゴン川の両岸にひらけたホーチミンは、海抜が低く、全体に平坦な地形。周辺に点在するゴルフ場も、比較的フラットなコースが多いのが特徴です。市街地から車で1時間以内にあるゴルフ場では、南国らしいのびやかな自然のなか、湿地帯の水辺を生かしたウォーターハザードやバンカーを攻略していく面白さを味わえます。ただし、水辺が絡むホールが多い分ロストボールしやすいので、ボールは多めに用意しましょう。

さらにホーチミンから足を延ばせば、地形や気候にも変化があります。山間部の地形を利用した丘陵コース、海岸線の砂丘に広がるリンクスなど、ベトナム南部の多様な自然をベースに設計された広大なゴルフ場が点在し、新しいコースも続々とオープンしています。初心者から上級者まで、各レベルに対応したコースが揃っているので、旅行会社に希望を伝えておすすめを教えてもらうとよいでしょう。

ベトナムのゴルフ場では、1人のプレイヤーに1人の専属キャディが帯同します。サービスは丁寧で安心感があり、簡単なベトナム語と英語でコミュニケーションがとれます。なかには日本語が話せるキャディもいるので、出会えたらラッキー！ チップは50万VND～が相場で、気持ちよくプレイさせてもらった時は忘れずに渡しましょう。

また、コース内でドリンクやスナックを購入できるので、ラウンド中やハーフ休憩にベトナムコーヒーやローカルビールを楽しめます。季節のトロピカルフルーツや冷たいチェーもベトナムらしいおやつ。適度な水分と糖分を補給してリフレッシュできます。

ホーチミンはフランス統治時代に「東洋のパリ」と呼ばれ、コロニアル建築などに往時の面影を残す一方、ベトナム経済を担って発展を続ける国内最大の都市です。アフターゴルフは新旧が魅惑的に入り混じるホーチミンを探索してみましょう。

次々にオープンする巨大ショッピングモールで日本未上陸のブランドも。買い物の合間には洗練されたカフェでひと息いれましょう。また、食事の選択肢は幅広く、観光客向けのベトナム料理店からローカルな屋台まで多岐にわたります。4区の通称「シーフード・ストリート」には貝料理の専門店が軒を連ね、店先に並ぶ食材を指差して調理方法と味付けを指定すればOK！ 観光客でも気軽にオーダーできるシステムです。

常夏のホーチミンに欠かせないビールも進化中。近年はマイクロブリュワリーも増えていて、クラフトビールの聖地と言われるほど。旅の締めくくりに、サイゴン川を眺めながらビールで夕涼み、なんていうのも一興です。