アルムージ ゴルフ

国を挙げたプロジェクトとして誕生したアル ムージ ゴルフは、開発当初からゴルフ界で大きな期待を寄せられるプロジェクトでしたが、その期待を大きく上回るスケールのコースとして2012年にデビューしました。

アラビア半島の東南端に位置するオマーンは、古くから商人たちの交易の拠点となった歴史深い国です。「アラビアン・ナイト（千夜一夜物語）」、シンドバッド物語の出発地でもあるオマーンは煌びやかで近代的な街並みが広がる隣国のドバイやアブダビと比べイスラム文化が色濃く、イメージ通りのアラビアに触れることができます。そのなかで、近代的で異質の輝きを放つアル ムージ ゴルフは、そのデビュー以来、世界中のゴルフ愛好家から非常に高い評価を受けています。

2018年からは、アジアンツアーのインターナショナルシリーズ・オマーンの舞台として、世界のトッププレーヤーたちによるエリートレベルの国際大会にも使われてきました。

1番ホールは右ドッグレッグのパー4。それほどプレッシャーを感じることなく打っていけるホールです。3番まではプレーのしやすいオープニングホールが続きますが、4番からコースはその牙を剥きます。比較的距離のないショートパー4で、ロングヒッターはグリーン近くまでボールを運ぶことが可能ですが、右サイドには池があり、シビアなアプローチショットが残ります。

そしてシグネチャーホールの5番パー3は、オマーン湾からの風の影響を大きく受けるアイランドグリーンです。このホールから左サイドに美しい海を見渡せるフォトジェニックなホールが続き、プレーを進める度にカメラを手に取ることでしょう。

そしてハジャル山を背景にショートアイアンを打つ8番パー3を切り抜けると、美しい海沿いのパー4の9番ホールが待ち構えています。グリーンが海に面したこのホールのセカンドショットは非常にスリリングですが、思い出に残る1打となることでしょう。

グリーン手前にブッシュが広がる10番を抜けると、オマーン湾を背景にした世にも美しいパー3の11番が待ち構えています。海からのアゲンストが吹き荒れ、3段グリーンになっているこのホールを良いスコアで上がるのは至難の技ですが、いくつで上がったとしても笑顔でグリーンを後にするような素晴らしいパー3です。絵画のように美しい背景を、ぜひ写真におさめてください。

海沿いを行くパー5の12番とショートパー3の13番までの3ホールはこのラウンドのハイライトの一つですが、さらに美しい光景は18番で待っています。

海沿い右ドッグレッグの18番は、ラウンドの最後を彩る素晴らしいホールです。グリーン上でティイングエリアを振り返れば、その日のラウンドがフラッシュバックするような、中東最高のフィニッシングホールです。訪れた際には是非、一度でなく二度プレーしてみてください。