海外ゴルフおすすめの行き先 ハノイ

中国との国境に近いハノイは、東南アジアの主要都市のなかで、日本からのフライト時間が最も短い都市のひとつ。東京からバンコクへは約6時間30分、ホーチミンへは約6時間かかりますが、ハノイへは約5時間30分で到着します。偏西風が強く吹く冬場の復路に限れば、ハノイから東京へは約4時間30分、福岡へは4時間を切る早さ。日本との時差が小さいこともあって体力的に楽なうえに、スケジュールが組みやすく、海外ゴルフに慣れていない人にもおすすめのディスティネーションです。

ベトナムの気候はおもに雨季と乾季に分かれますが、北部の山岳地帯に位置するハノイにはゆるやかな四季があります。といっても日本の四季とは違い、5月〜10月の約半年が夏。なかでも雨季にあたる6月〜8月は湿度が上がるため、水分補給と暑さ対策が必須です。帽子、サングラス、日焼け止めに加え、日傘や日よけになるゴルフ傘も必需品。荷物に入れ忘れた場合は、現地でレンタルもできます。一方、12月〜3月の冬は、最高気温が約20度と涼しい気候。最低気温は約15度と低く、ときに10度を切ることもあります。しっかり防寒対策をして臨みましょう。

旧市街の南にホアンキエム湖、北に広大なタイ湖が水を湛え、多くの水辺と緑が目を和ませてくれるハノイ。周辺には50以上のゴルフコースがあり、いずれも豊かな自然を活かしたレイアウトと戦略性の高さを誇ります。

また、ハノイは日本との関係が深く、ベトナムのなかでも比較的日本語が通じる都市です。古くからホンダやトヨタなどの日系企業が進出し、ノイバイ国際空港の第2ターミナル（国際線ターミナル）ビルも日本政府のODAによって建設されました。日本からの駐在員や出張者が多く、かつて日系だったホテルやゴルフ場ではとくに、日本語が通じやすい環境が整っています。

ベトナムのゴルフ場では、基本的に1プレイヤーにつき1人のキャディが帯同するスタイルですが、加えてハノイでは日本語対応のキャディが揃うゴルフ場を選択することができます。言葉のストレスを軽くしたい時は、旅行会社にリクエストしてみましょう。

ハノイを訪れるなら見ておきたい場所はたくさんあります。ハノイのシンボルでもあるオペラ・ハウス（ハノイ歌劇場）、ゴシック・リバイバル様式の聖ヨセフ大聖堂など、フランス統治時代に建てられたコロニアル建築の数々は見ごたえ十分。最近は、住宅街をかすめるように列車が走る「トレイン・ストリート」など、インスタ映えスポットも注目されています。ハノイから車で40分ほどの陶芸村、バッチャンも定番の観光スポットです。

また、ハノイの周辺には世界遺産が4つもあります。ハノイ市内のタンロン皇城遺跡のほか、田園のなかに残る胡朝の城塞、「海の桂林」と称されるハロン湾、景勝地のチャンアンと古都のホアルーへも日帰りが可能です。ゴルフのない日を旅程に組み込んで、ぜひ足を延ばしてみましょう。さらに、中国との国境付近にある少数民族の村、サパも、ベトナムの多様な姿に触れられる人気スポット。いずれも現地発のツアーを利用するのが便利です。

ゴルフの後に直行したくなるのがマッサージ。ハノイ市内には格安マッサージからアロマトリートメントまで、ゴルフの疲れをリリースしてくれるスパが数多くあります。時間がなくても手軽なフットマッサージでリフレッシュ！ 街なかやホテルの高級スパを予約すれば、ゆったりと夢心地のひとときを過ごせます。

食事スポットも選択肢が豊富です。フランス統治時代の街並みで本格フランス料理を味わうのは、ハノイならではの贅沢。また、洗練された雰囲気のルーフトップ・バーも人気が高まっています。もちろん、ハノイでは屋台料理も欠かせません。旧市街のターヒエン通りはビール通りとも呼ばれ、地元の人と観光客で賑わっています。店先に並ぶ小さな椅子に腰かけて、ローカルフードを味わいつつ、ご当地ビールのビア・ハノイで乾杯！