「プレースタイルの違い」 ラウンドの流れに見る国ごとの特色
ゴルフは世界中で愛されるスポーツですが、そのプレースタイルには国ごとに特徴があります。
特に、日本の一般的なラウンド形式と海外のスループレーの違いは、1日の過ごし方に大きな違いが出てきます。この違いには、それぞれの文化的背景が深く関わっています。
日本では、9ホールを終了した後に昼休憩を挟む形式が一般的です。食事とともに訪れた仲間と「ゆったりと楽しむ」ことを重視する日本らしいスタイルかもしれません。
一方、アメリカやヨーロッパでは、スループレーが基本。18ホールを一気に回るスタイルで、効率的にテンポよく進んでいきます。9ホール終了後に、ハーフウェイハウスと呼ばれる売店で軽食やドリンクを購入することもありますが、ゲームの流れを止めずにプレイを続けます。軽食もサンドイッチやスナックが中心です。これは「レジャー」として1日を楽しむのか、「ゲーム」としてゴルフを楽しむのかの文化的な違いかもしれませんね。
旅行中なら、スループレーは効率的に1日を楽しめるポジティブ要素でしょう。例えば朝早くスタートすれば、お昼にはプレーを終了し、お昼をクラブハウスでゆっくり摂ったとしても、午後を有意義に過ごすことができます。また、午前中はホテルでゆっくり過ごして、午後からのスループレーをすれば、ちょうどお腹を空かせた頃にディナータイムになります。
日照時間の長いヨーロッパの夏は、夜の8時や9時までプレーできます。スコットランドのコースで、空いているスタート時間を聞けば、午後3時、なんて答えが帰ってくることもしばしば。午前中に観光に出掛けて、思い切って夕方からのスタート時間にしてしまうのもいいかもしれませんね。