
「美的に優れたコース」 ゴルフ場が描く風景の魅力

歩みを進めるごとに目を奪われる美しい景観は、プレイの楽しさを一層引き立てる大切な要素です。「美的評価(Aesthetics)」とは、ゴルフ場の設計がプレイヤーに対する視覚的な喜びを評価する基準です。単にドラマチックなオーシャンビューや山を背景にした景色だけではなく、コースそのものがどれだけゴルファーの意欲に向けてデザインされ、ゴルフ体験にどのように寄与しているかが評価されるポイントです。
美観で評価を受けるコースは、ホールのデザインや風景が視覚的に調和しているコースです。たとえば、フェアウェイラインの美しい傾斜や、グリーン周りに配されたバンカーの形状と配置が、プレイヤーの目を引きつけるポイントとなります。これらの細部への配慮がコース全体の美しさを形作っています。
日本国内では、廣野ゴルフ倶楽部が高く評価を受けているポイントです。美しい谷に面した5番パー3や池越えの13番パー3は、コースの美的印象を最大限に引き出しており、世界中のゴルフコースマニアを唸らせています。背景に見える山と人工的な丘を組み合わせてホールに美観と戦略性を与えているラグーナ ゴルフ クラブ ランコーの5番パー3も、美的評価を受けるホールです。

Source: ラグーナ ランコー ゴルフ クラブ
一方で、ゴルフ場の美しさは必ずしも池や海がある必要もありません。リンクスコースで見ることができるような、波打つ地形とバンカーが、美しさを演出するケースもあります。
憎たらしい池もあれば、入れてしまっても思わず笑みを浮かべてしまうような池もあると思います。思わず笑顔が溢れる時は、設計家が引き出したゴルフの魅力を感じているのかもしれませんね。