
「エチケット、マナーとルール」 違いはあるの?

ゴルフは世界中で約6,000万人に楽しまれるスポーツですが、国や地域によって文化が異なり、求められる振る舞いも大きく変わります。日本では当然とされている行動が海外では一般的でなかったりすることも少なくありません。今回は、ゴルフ場での適切な行動を理解するために、「エチケット・マナー・ルール」の違いを整理してみましょう。
エチケットとは? ー ゴルフの基本的な心構え
エチケットとは、ゴルフをプレーするうえで「他のプレイヤーやコースへの配慮」を示す行動のこと。ゴルフのルールブック第1条にも「プレーヤーの行動基準」として明記されており、スムーズなプレーとスポーツマンシップの精神を大切にすることが求められています。
スロープレーを避け、スムーズな進行を意識することは、どの国のゴルフ場でも重要視されているポイントです。他のプレイヤーがショットを打つ際には静かに待ち、集中を妨げないようにすることも基本的なエチケットの一つ。また、フェアウェイのディボットやグリーン上のボールマークを修復することも、自分だけでなく次のプレイヤーのために配慮する大切なマナーです。これらのエチケットは、国を問わず共通して求められる行動といえるでしょう。
海外のマナーやルールの違い
エチケットやマナーは暗黙のルールに近いですが、ゴルフ場には明確なルールも存在します。ドレスコードが定められているゴルフ場では、レストランに入る際にゴルフウェアからジャケットに着替えることが求められる場合もあります。気温や湿度の高い東南アジアのコースでは、ゴルフ場にサンダルで行っても問題ない場合も多いですが、これは日本の感覚からすれば違和感を覚えるかもしれません。
ゴルフ文化の違いは、プレースタイルにも表れます。アメリカではスロープレーが最大のエチケット違反とされており、前の組と間隔が空き、後続組に追いつかれた場合は速やかに先に行かせるのが一般的(日本の電動誘導カートでは不可能ですね)。ヨーロッパのリンクスコースでは、芝の保護のためカートの使用が制限されており、プレイヤーは手引きカートを利用しながら歩いてプレーするのが主流となっています。このように、国によってゴルフに対する考え方やルールの違いがあるため、事前に理解しておくと一層プレーを楽しめます。
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