
ひとり海外ゴルフという選択肢

日本では高い「1人ゴルフ」の壁
日本のゴルフ場では、基本的に3サムや4サムで予約することが前提になっているため、会員以外は1人で予約してプレーするのはなかなか難しいのが現実です。仲間を集める必要があるので、「今日は急に時間ができたからゴルフへ」というスタイルはあまり馴染みません。
ところが、海外では事情が少し違います。欧米やベトナム、中東などでは、平日であれば1人でも予約できるコースがたくさんあります。その場合は、他の2サムや3サムと組み合わせになることが多く、自然と現地の人や旅行者と一緒にラウンドすることになります。1人でゴルフ場に訪れるのも、当たり前のスタイルとして受け入れられているところが多いです。
飛び込みでプレーできることも
もちろん、事前に予定を立てて予約をしていく方が良いですが、当日ゴルフ場に行って「1人だけどプレーできますか?」と尋ねれば、空きがある組に入れてもらえることもあります。特に都市近郊のコースで時間ができれば、タクシーでアクセスしてそのままラウンド、なんてことも現実的です。もちろん人気のリゾートコースや会員制クラブでは難しいですが、コースに強くこだわらなければプレーできるチャンスは十分あります。
なかなか人数をそろえて旅行できない場合、1人ゴルフは意外と成立します。特に平日であれば、プレーできる確率は大きく上がるでしょう。
特殊な例:セント アンドリュースのシングル枠
「1人だとプレーしやすい」例を1つ挙げてみましょう。スコットランドのセント アンドリュース オールドコースには、「シングルス枠」があります。これは4サムに満たない組に1名を入れるための仕組みで、前日に抽選を行い、翌日のラウンドに参加できるかどうかが決まります。一人旅でセントアンドリュースを訪れ、滞在中に抽選に挑戦するプレーヤーも多いですし、成功確率もまずまずです。

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出会いも楽しみのひとつ
1人でゴルフに行くからこそ、現地のゴルファーや他の旅行者と仲良くなるチャンスがあります。ゴルフは共通言語ですから、あまり話さなくても成立しますし、「ナイスショット」や「ナイスパット」の声がけだけで、意外と楽しく過ごせます。新しい友達やつながりができるのは、ひとりゴルフならではの魅力ですね。
でもツアー参加がおすすめです
とは言っても旅慣れている方でないと、1人海外ゴルフはハードルが高いかもしれません。「友人と予定が合わない」「行きたい国が合わない」という場合は、旅行会社が企画している募集型のゴルフツアーがおすすめです。添乗員が同行するタイプであれば、移動や手配の心配もなく、日本から一緒に参加するゴルファー仲間と安心して楽しめます。友達の輪が広がるきっかけにもなるかもしれませんし、その国の一流のゴルフ場でプレーすることができるでしょう。
まとめ 〜私の体験から〜
私自身は海外へいくと、予定していないゴルフを1、2回は入れて帰ってくるタイプです。ドバイでは午前中の予定が終わり、午後に「ちょっとゴルフでも」と思い立ち、ウェブサイトをのぞいてみると、1名枠が空いていました。すぐに予約して行ってみると、同組になったのはハンガリーから来ていたご夫婦。言葉はあまり通じませんでしたが、ゴルフの共通言語があれば十分で、18ホールを楽しくラウンドすることができました。
また、ベトナムのハノイでは予約を取らずに直接ゴルフ場へ行ったこともあります。受付で相談すると「1名でスタートする組があるからそこに入って」と案内され、スリランカから来ていたゴルファーと同組に。聞けば、夫婦でハノイに3週間滞在していて、滞在中に1人で何回かゴルフに来ているとのこと。なんだか気が合って楽しい時間になりました。
ただ、このようなスタイルは、うまくいけば面白い体験につながりますが、トラブルや不安もつきものですし、人気な名門コースでプレーできる可能性はとても低いです。特に初めて海外でゴルフをする場合には、やはり厳選されたコースを選んでくれている添乗員付きのツアーがおすすめですね。