世界で最も有名なリゾートゴルフへ
ペブルビーチという憧れの舞台
世界一有名なパー3、ジャック・ニクラスが「世界一のセカンドショット」と評したパー4、数々の伝説を残したパー5。ペブルビーチには、世界中のゴルファーが憧れ、歴史の記憶が宿っています。訪れたことがないゴルファーでも、一目でわかるホールが多い。それほど特別な存在です。
全米オープンを何度も開催してきた舞台であり、2000年にはタイガー・ウッズが15打差で圧勝した場所でもあります。世界トップ100に入るゴルフコースの多くが会員制のプライベートクラブであるなか、ここは誰でもプレーできます。憧れを、自分の体験として持ち帰ることができる――それが、ペブルビーチが世界のゴルファーを惹きつけ続ける理由だと感じます。

ペブルビーチ ゴルフ リンクス
滞在することで輝きを増すマジカルリゾート
ペブルビーチの旅は、プレーを始めた瞬間から始まるわけではありません。サンフランシスコ空港から南下し、モントレー半島に入り、17マイルドライブと呼ばれる風光明媚な道を進むと、その土地にふさわしい静寂が現れます。シンボルであるローンパインの姿が目に入ると、リゾートに迎え入れられた気分になるでしょう。
宿泊するロッジの部屋によっては、朝カーテンを開けた瞬間、目の前に18番フェアウェイが広がっています。まだ誰も歩いていない芝は薄く朝露に光り、海風に揺れながらホール全体の輪郭を浮かび上がらせている。目覚めからゴルフが始まる場所――そんな特別な体験ができるのが、ペブルビーチリゾートです。

モントレー半島の海岸線
名コースが一つのリゾートに集まる贅沢
プレーすべきコースは、ペブルビーチ ゴルフ リンクスだけではありません。リゾート内にあるスパイグラス ヒル ゴルフ コース、ザ リンクス アット スパニッシュ ベイも超一流のコースです。さらに近隣には、パブリックながら名作ポピー ヒルズ ゴルフ コースにもアクセスできます。モントレー半島は、まさにゴルフのためにあるような土地だと思えるほど特別なコースが密集しています。

ザ リンクス アット スパニッシュ ベイ@Joann Dost
歴史の中を歩きながら、名ホールに挑む
ペブルビーチ ゴルフ リンクスを訪れると、1番ホールは意外にも落ち着いたスタートホールです。しかし、歩みを進めるほど景色は劇的に変化していきます。
6番ホールは強烈な打ち上げのパー5。右サイドには海岸線が伸び、ショットの景色が意識を乱します。7番ホールは世界一有名なパー3。たった100ヤード足らずの距離でありながら、吹き付ける海風がクラブ選択を狂わせる名ホールです。8番ホールは、ジャック・ニクラスが「世界一のセカンドショット」と称したパー4。崖に沿って刻むか、果敢に崖ごえを狙うかを迫られます。セカンド地点から見下ろす海岸線とグリーンの位置関係は、テレビで観たままの名場面として迫ってきます。

ペブルビーチ ゴルフ リンクス 8・9・10番ホール @Joann Dost
リゾート文化としてのペブルビーチ
レストラン、ショップ、スパのホスピタリティも、ペブルビーチの印象を決定づけます。スタッフの振る舞いは丁寧で洗練され、過度ではなく、それでいて温かさがあります。ここで過ごしていると、コースに隣接した施設に泊まっているのではなく、ペブルビーチという体験そのものに入り込んでいる”と感じます。
ペブルビーチゴルフリンクスをプレーするためには、最低2〜3泊の宿泊が必要ですので費用も決して安くはありません。しかし、その滞在も大きな価値の一部だと思います。「夢の中にいるようなリゾート体験」を味わえる場所は、世界でも多くありません。もし行かれる機会があれば、観光を詰め込むのではなく、ゆっくりとリゾートを楽しむことをおすすめしたいと思います。

ザ ロッジ アット ぺブルビーチ、オーシャンビューの客室 @Kodiak Greenwood