にっぽん丸スタッフ乗船記 ~にっぽん丸紀行焼き物の街・常滑~スペシャルエンターテイメント~3日間~
にっぽん丸で航く
【横浜発着】にっぽん丸紀行 焼き物の街・常滑 3日間の
スタッフ乗船レポートです
(2021年9月27日出発)
◆にっぽん丸乗船ブログ◆
2021年9月27日~29日 『にっぽん丸紀行 焼き物の街・常滑クルーズ3日間』に乗船してきました!にっぽん丸に乗船するのはなんと11年ぶりです。
にっぽん丸と言えば美食…美食の船にっぽん丸は、いまだ健在なのか!?絶妙な距離間の温かいおもてなしは、コロナ禍でどうなってしまった??
わくわくしながらも少しの懸念をもっての乗船でしたが、結論からいうとすべて杞憂でした。お腹も心も満たされた本当に居心地の良い3日間を過ごしてきましたので、その一部をレポートしたいと思います。
にっぽん丸
「にっぽん」の名を冠した客船で、就航当時、この船を命名する役目を紀宮清子内親王(現、黒田清子氏) が務めました。「美食」をうたう客船で、寄港地の食材や伝統料理を取り入れたメニューに定評があります。比較的コンパクトな船体を生かし、大きな船では入れない港に積極的に寄港しています。
PHOTO BY KAZUYOSHI MIYOSHI
~乗船前~
コロナ禍の現在、乗船までには2度のPCR検査という関門があります。これは、ワクチン接種済の人も含めて乗船希望者全員に課せられているものです。2度の低リスクという結果をもって、晴れて乗船できるのです。すべては、安心・安全クルーズのためなのです!!
事前PCR検査
乗船10日前にPCR検査キットが自宅に届きます。 検査方法は、飛鳥乗船ブログに詳しく記載されているので、下記参照ください。(にっぽん丸と飛鳥は同じ検査会社を利用しています)
»飛鳥ⅡのPCR検査のレポートはこちら
乗船日当日PCR検査
乗船日当日は、山下公園近くのホテルメルパルク 10:30集合。(※集合時間はお部屋番号により異なります)
ホテル到着後、乗船券を提示し大きな荷物を預ける→健康アンケート提出→検温→PCR検査キット受取→数名のグループ毎に唾液検査→検査結果が出るまで大会場にて待機という流れになります。
結果を待つ間、弦楽四重奏の演奏やにっぽん丸直属のジムインストラクターによる”椅子に座ったままできるストレッチ”など、お客様を飽きさせない工夫が随所に見られました。また、ランチは美味しいすき焼き弁当と食後にはコーヒー・紅茶のおもてなし。でも、やはりちょっと長い約4時間。読みたかった本などを持ち込む事をオススメします。
いよいよ検査結果発表!!とはならず、陽性者は個別に連絡を受けることになっているようで、待機会場に残っている乗客は基本的に陰性者となります。私たちは晴れて合格通知を受け取り、ホテルに横付けされたバスに12名ずつ乗り込み、横浜大桟橋ターミナルへ向かいました。ターミナル内では、手続きなしでそのまま船内へ。ホテルで預けた大きな荷物は直接、スタッフが船内客室に別送してくれているので、身軽に移動できます。船内に入るとすぐに検温・消毒。ネックストラップにセットされたクルーズカードを受け取れば、チェックイン終了。ホテルからここまで実にスムーズでした。船内クルーのWELCOMEの笑顔をみて、やっとにっぽん丸に乗船できたのだと実感がわき、喜びもひとしおです。
~1日目 乗船日~
客室
今回利用したのはコンフォートステート。バルコニーは付いていませんが、大きな角窓からはたっぷりの陽射しが差し込み、コンパクトながら機能的な明るい客室です。デスクには本日の船内新聞などのお知らせと共に空気清浄機や使用済マスク入れなどが準備されていて、コロナ感染対策も万全です。コンフォートルームはすべての客室にベッドが3つ備え付けられています。そのため、他の客船では予約しづらい3名利用者には、にっぽん丸のコンフォートステートは比較的予約が取りやすく、大変ありがたい客室タイプとなっています。また、それぞれのベッドの周囲をカーテンで仕切れるようになっており、プライバシーへの配慮も万全なので、家族のみならず友人同志での利用もおすすめです。
最初に目指すは…
荷物を解いたら、何はともあれ7階リドテラスへ。 入口には検温器と消毒液が設置されているので、クルーズカードをスキャンして検温します。また、各テーブルにはQRコードのついたラベルが貼り付けてあります。テーブルにつくとスタッフがそれをスキャンして、続いて私のクルーズカードにあるQRコードを読み取ります。そうすることで、万一の場合の行動履歴が追え、速やかな対応ができるようになっています。ここにもコロナ感染対策の工夫が垣間見え、さらに安心感が高まります。
リドテラスにやって来た目的は、もちろんGODIVAのショコリキサー!!間違いないおいしさで、にっぽん丸に戻ってこられたことを実感。これが無料で飲み放題なのだから、たまりません。
隣のスポーツデッキではすでに数名のお客様が集まって、輪投げ大会が始まりました。乗船して間もない時間でこのイベントに参加しているのは、きっとリピーターさんに違いない。そう…また戻ってきたくなる魅力がこの船にはたくさん詰まっているのです。
そして、出航…
避難訓練が終わると、いよいよ出航。一番見晴らしの良い特等席8階のサンデッキへ。クルーズに何度も乗船していますが、この瞬間がもっとも心躍ります。特に日本船が出航時に鳴らす銅鑼(ドラ)がなんとも言えずノスタルジックな雰囲気を醸し出します。なんの合図もなく知らない間に出航している外国船にばかり乗船していたので、余計に旅情を掻き立てられるのかもしれません。大桟橋に別れを告げ、ベイブリッジ通過すると、ちょうどサンセットの時間。お天気にも恵まれ、茜色に染まった富士山の絶景を心ゆくまで堪能しました。
お待ちかねの夕食
1日目の夕食は和食。前菜からデザートまで、どれも手の込んだ美味しい料理が続きます。上質なものを腹八分目…見ただけでお腹いっぱいになるどこかの船とは大違いです(笑)
11年振りのにっぽん丸は、私の記憶のままの期待を裏切らない美食の船でした!!
お腹が満たされたら、スペシャルライブへGO!
今回のクルーズのスペシャルゲストは相川七瀬さん。全盛期と変わらないパワフルな歌声に客席もノリノリで、時間の経つのも忘れて大盛り上がりした。でもご安心ください。ステージ上には、背丈以上の高さの透明アクリル板がぐるりと設置されていましたので、どんなにノリノリでも飛沫は客席には届きません。※画像はプロダクションショーとなります。
夜食は…
日本船のお楽しみの一つであるナイトスナック(夜食)。さすがにこのご時世ではないかな…と思っていましたが、なんと美味しい夜食を用意してくれていました。さらに嬉しいことに、鯖寿司やフルーツ、和菓子などはお部屋にテイクアウトOK。ひとつずつ丁寧にパッケージに入れてくれるので、部屋でゆっくりいただきました。少しでも感染リスクを減らすための細やかな配慮に感謝です!
~2日目 常滑~
早起きは三文の徳…
早朝5:00すぎ。まだ少し早いけど、日の出を拝むためにデッキへ。クルーズ中の私の1番の楽しみは、日の出と日の入り。それも日の出前と日の入り後の空がたまらなく好きなのです。陸上のどんな名所よりも素晴らしい絶景が見られるのが船上なのです。
今回も神々しい朝焼けを見ることができました。是非船旅に出たら、お天気のいい日は少し早起きしてみてください。
グランドバス(大浴場)
陽が昇ったら3階グランドバスへ。実は、大浴場の混雑状況が部屋のテレビで確認できるのです。これはありがたい。密を避けるためにも、お出かけ前には必ずチェックしてみてください。気持ちのいいお風呂が、さらに開放的になります。大浴場入口にも検温器が設置されています。タオルは部屋の物を持参します。これも不特定多数の人が触れないようにするための措置ですが、持参するのを忘れても心配ご無用。フロントに電話すれば、すぐにスタッフが持ってきてくれます。
朝食はオーシャンダイニング『春日』にて
観光に出かけるまでに少し余裕があるので、朝食は6階にあるもうひとつのダイニング『春日』へ。ここは、夕食はスイート・デラックスルームのお客様専用ダイニングになりますが、朝食は誰でも利用できます。落ち着いた雰囲気で全てサーブしてくれるシステムなので、時間に余裕がある時に優雅に朝食を楽しみたい時に利用されることをおススメします。
常滑(初入港)錨泊
にっぽん丸は中部国際空港の沖合に停泊。小舟に曳かれたポントゥーン(浮島)がきて、船に横付け。ここがテンダーボート(通船)の発着地となります。上陸地点のりんくうパークまでは通船で片道約25分。
常滑では、無料のオプショナルツアーが3コース(午前・午後)用意されていました。各コース定員があるので、お申し込みはお早めにどうぞ。その他にも有料のオプショナルツアーとタクシープランもあります。また、自由行動希望者には、写真のような自由行動予定表を提出することにより、自由行動が許可されます。これもコロナ対策です。
今回常滑初入港ということもあり、どこへ行っても地元の方々の温かいおもてなしと大歓迎を受け、皆思い思いに常滑滞在を満喫されていました。
夕食はフルコースディナー
2日目はフレンチのフルコースディナー。オードブル~セカンド~魚料理~お口直し~肉料理~デザートに至るまで、どれもが色とりどりの目にも鮮やかな盛り付けと繊細な味付けで、美味~!! やはり“美食のにっぽん丸”は健在です。
~3日目 下船日~
最後の朝食は夕食??
メインダイニング瑞穂で朝食。最終日だからかこの日の朝食がまたすごかったのです。夕食かと見間違うほどの豪華な和食のお膳に大満足!!
下船に向けて
船長の船内放送を聴きながら東京湾クルーズを楽しんでいると、ベイブリッジが見えてきました。もうまもなく下船です(涙)。
にっぽん丸は就航から31年経ちますが、2度の大改装を施し、今日なお居心地よい空間を提供してくれています。昔から、“にっぽん丸は、船好きの通(ツウ)なお客様に愛される”といわれてきましたが、その訳が少しわかった気がしました。この船のサービスには、小型船ならではのきめ細やかさと温かさがあります。が、決してべったりしていません。付かず離れずの絶妙な距離感をもって見守っていてくれるのです。そのオトナの距離感が実に心地よく、船好きのお客様を虜にしているのだと感じ、密を避ける現在にぴったりの客船ではないかと思いました。 私自身も心からリフレッシュ&リラックスした3日間を過ごすことができました。
ありがとうございました!!
追伸 コロナの完全終息には、もう少し時間を要するのではないかと思います。そのような状況下でも万全の対策をとりながら運航しています。
かつてのようなクルーズを当たり前に楽しめる日が一日も早く来ることを祈りつつ…
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