Point
ポイントをおさえて家族旅行を楽しく思い出深いものに!
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知っているのと知らないのとでは大違い!
お出かけ前に知っておきたいポイントを、旅のプロである旅行会社の社員に聞きました。
お子様連れ旅上級者からのアドバイスとは……?
なにはともあれ家族旅行の第一歩は旅先を決めること。行きたいところ、やりたいことが無限にある中、選びたいのは子どもの年齢に合った場所です。月齢や年齢から、子どもの様子や起こりがちなトラブルが想定できるため、準備も万端にしていくことが可能。無理をせず余裕をもって行ける場所を選ぶことが重要です。子どもが楽しめるかどうかもさることながら、大人との体力差から疲れてしまい観光を切り上げなくてはならなくなるといったトラブルも避けることができるでしょう。
1歳未満の乳児なら、あくせくした毎日から脱して心身を休ませることを目的に、親子ともにのんびりくつろげるリゾートなどがおすすめ。基本的には施設内で過ごせるよう、ファミリーフレンドリーなお宿を探します。好奇心が強まり自我の出てくる未就学児までの年齢なら、動物園や水族館、小さい子向けのアトラクションが多いゆるめのテーマパークがよさそうです。また、果物狩りや農業体験といったものも興味の範囲が広がり楽しんでくれるでしょう。小学生以上になると、親子で一緒に楽しめるアクティビティが可能に。テーマパークや遊園地はもちろん、ハイキングやキャンプなどのアウトドアもおすすめです。子どもの興味に合わせた博物館も喜ばれます。
どんなに万全を期していても、旅先では思いがけないトラブルが起こることがあります。そんなとき、イライラして喧嘩をしてしまったり、疲れ果てて機嫌が悪くなる、なんていうことがないように。旅にトラブルはつきものは当たりまえ、ちょっとのトラブルなら楽しんでしまいましょう。旅の目的はあくまでも「家族全員が楽しむこと」。目当てのアクティビティをこなすことは二の次でOKなのです。
とにかくイレギュラーな事態を想定しておくことが肝要です。子どもは意外と体力や集中力がないので、1日1プランだけを盛り込むなど余裕のあるスケジューリングをします。空いた時間があればアクティビティを付け足せるよう、「ついでにできたらラッキー」プランを考えておくのもよいでしょう。天候や体調によってもフレキシブルに対応できるよう、「プランA」「プランB」を準備。時間が圧して立ち寄り予定の場所をこなせなければ省略してしまいます。長めの旅行なら1日は何もしない予備日をつくっておくと安心です。子どもだけで参加できるアクティビティがあれば、ぜひ積極的に利用して。大人だけで過ごす時間もとれると、家族全体の満足度が高くなります。
宿泊施設もまた、子どもの年齢によって適切・不適切があります。たとえば高級なシティホテルでも、意外とファミリーフレンドリーなところが多くキッズプランも充実していたりします。逆に、大人だけの空間を維持したいホテルは年齢制限やドレスコードを設けるなどしているので、そうしたポイントでファミリーフレンドリーかどうかを見極めましょう。居心地の悪い想いをせず、かつ利用できるサービスを最大限に活用するためにも、まずは宿泊施設の情報を収集することが肝要です。
赤ちゃん連れの旅ならば和室が断然おすすめ。ベッドからの落下事故の心配がなく、かつ土足で歩き回ることがない畳の上ならハイハイするのも安心です。調べておきたいのは、子ども向けサービスや特典など。「小学生以下はビュッフェ無料」「ベッドガード貸出」「ベビーベッド貸出」「離乳食サービス」といった細かなサービスがあれば、事前予約で確実に利用することができるでしょう。室内にバスタブつきのバスルームがあるかどうかも、赤ちゃん連れの場合は重要なチェックポイントです。サイトを見てもよくわからない場合は宿に直接・または旅行会社を通して相談してみるのも手。旅を完璧なものにするために、さまざまなアイデアを出してくれるはずです。
電車・飛行機・マイカー。旅先まで行く手段としてどれかを選ぶことができる場合は、それぞれの長所と短所を考慮して使い分けるのがよいでしょう。乗り物大好きな子なら、飛行機や新幹線のはじめての乗車体験もアクティビティのひとつ。大切な思い出になります。ポイントは、移動で消耗しないこと。長所と短所を把握しましょう。子どもの特性にも合わせて、マッチするものから選びます。
鉄道旅行は航空機に比べ座席にスペースの余裕があり、窓外の景色も楽しめるなど長時間の移動でも比較的楽。ただし、ビジネスマンの多いラッシュアワーは周囲に気を遣うことになるので、利用時間を考慮するとよいでしょう。じっとしていられない子も、車内をお散歩することができるので楽しめそうです。航空機は長距離移動の時間短縮に効果的ですが、安定飛行中であっても機内で動き回ることは推奨できません。また、上空での機内環境からぐずったりする可能性もあり、気圧変化による耳抜き対策などを考える必要があります。公共の交通機関を利用する場合、退屈対策も音の出ないおもちゃ、シールブックや塗り絵、手遊びなども工夫しましょう。そうした心配がないのが、自動車での旅行。レンタカーの場合は子どもの年齢に合わせたセイフティシートの予約も忘れずに。周りの目を気にせず移動できるという利点がありますが、渋滞や車酔いの対策は必須です。
交通機関を選ぶ際、気になるのは予算内に収まるかどうか。利用クラスやチケット購入時期、条件付きなどで料金に違いがでてくるので、よく調べておきましょう。子どもの年齢によっても料金に違いがあります。
特に気になるのは子どもの料金。一般的には新幹線の場合、0~5歳及び6歳までの未就学児は座席を使用しないことで無料となり、6歳の就学児~11歳及び12歳の小学生→子供料金(おとな片道普通運賃の約半額)がかかります。一方、飛行機の場合は生後8日以上(生後7日以前は搭乗不可)~2歳は大人の膝(ラップといいます)に乗せ座席利用をしないため無料、3~11歳は子供料金(おとな片道普通運賃の約半額となっています。ただし、格安航空会社(LCC)利用時は航空会社ごとに規定が異なるので確認しましょう。新幹線も航空機も、早期に予約すればするほど割引料金で利用することが可能になる場合が多く、早いうちからプランしておくのもおすすめです。
旅先での”万が一”を考えたら、あれもこれも必要に見えるもの。しかし念のために、とすべてを持っていくと荷物が多くなりすぎて大きなストレスに。反面、必要なものを切り捨てすぎて現地で困ってしまった、というのも避けたいところ。現地でそろえられるもの、得られるサービスも駆使して、必要な持ち物を吟味しましょう。
旅先で必要なものといえば、着替えですが、家族全員分となるとなかなかの量に。そのうえ、赤ちゃん連れの場合はおむつやおしりふき、粉ミルクなども加わります。おむつなどは現地で消費するのでだんだん身軽になっていくものですが、商品にこだわりがなければ現地調達も可能です。宿泊先周辺にスーパーやコンビニなどがあるかチェックしておきましょう。ベビーバスなどは貸出のある宿泊施設もありますが、事前にチェックを。どうしても必要なかさばるものは、ホテルへ宅配するのも手です。逆に、お土産など荷物が増えた場合にも宅配便を利用しましょう。航空便利用の場合は、空港留めにして空港でピックアップという裏技もあります。
行き当たりばったりの旅も楽しいものですが、子ども連れの場合はそれがストレスになることも。旅先の情報を収集し、確認・予約をすることで無駄を省くばかりかお得になってしまうことも多々あります。現地情報の収集は念入りに!
オンラインでなんでも予約ができる昨今。事前予約をすることで旅をスムーズに進めることが可能です。そればかりか、事前予約による料金割引やグッズプレゼントなどの特典があることも。なによりも、予約をしておけば確実性が高まり、予定通りにスケジュールを進めることが可能になります。また、予約やチケットの購入が不要のイベントなども、このコロナ禍では開催状況を調べておくことをおすすめ。急な変更にも対処できるようスケジューリングしましょう。もうひとつ、訪問先のトイレスポットも要チェックです。
旅行の直前に子どもがまさかの発熱! ふだんから体調管理に気を付けていても、急な体調の変化が起こりやすいのが子ども。それだけでなく、諸般の事情により予定していた旅行をキャンセルすることも考えられます。キャンセルに伴う料金などについて、その基準を知っておくことでどのタイミングでキャンセルすべきかなどの判断ができるようになるでしょう。
旅行にまつわる事前手配したいろいろは、総じて”契約”ということになり、ある程度の責任が伴います。予約のキャンセルはものによってキャンセル料や手数料がかかることがあり、キャンセルのタイミングによっては利用していないサービスに対してもしっかりと料金を支払わねばならなくなることもあります。旅行会社の商品を手配した場合、旅行開始日の20日前からキャンセル料が発生します。これは国の旅行業約款で定められているもので、どの旅行会社でも同じです。ホテルだけ、乗り物だけの予約の場合はまたキャンセル料の発生基準が違いますので、予約時にしっかりと確認しておきましょう。
行楽シーズンの旅行は、旅先がほかの観光客で混みあっていることが予想されます。そうでなくとも、アクティブで好奇心旺盛な子ならいつ迷子になってもおかしくありません。そんなときのために、あらかじめ対策をしておきましょう。
子どもが迷子にならないためには、目を離さない、常に手をつないでおくというのが最良の対策ですが、そうもいかないのは百も承知。対策としては自分で自由に歩き回れる幼児であればキッズハーネスを装着したり、親の連絡先を書いた紙を「お守り」などに忍ばせておく方法があります。小学生ならば親とはぐれたときの対処法――待ち合わせ場所を決めておいたり、係員に助けを求めるなど――をあらかじめ話し合っておくのがよいでしょう。中学生以上ではすでにスマホを与えられている可能性もありますが、なければやはり紙に書いた保護者の連絡先を持たせるのが安心です。
健康な身体であってはじめて旅行を楽しめるもの。出発前に体調不良になることも残念ですが、旅行中に体調を崩すのも避けたいところ。旅行前はもちろん常日頃から体調管理に努め、帰宅後も健康でいられるよう十分注意しましょう。
旅の日程が確定したら、特に体調管理に気を付けましょう。慢性的な症状のある人は、早いうちにかかりつけの医師から頓服薬を処方してもらうなど、準備をしておくとよいでしょう。怪我や突然の病気などの場合、保険証を持参していなければ自費治療になりますので、保険証のコピーを旅先にも持参しましょう。また、旅行前に少しでも体調面で不安がある場合は思い切って旅行の延期も考えます。そのためにも、前述のキャンセル料に関する発生時期やルールについてしっかり理解しておきましょう。
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