Austria

ビジネスクラスで行く オーストリア

どこまでも優雅に文化散歩

オーストリア

©ANTO/Alexander Eugen Koller

機内でとことん音楽体験

一時は日本から撤退してしまったオーストリア航空が、期間限定で戻ってきてくれました。その間を補うようにANAが東京とウィーンを結びます。ただし、アジア系やヨーロッパ系、中東系と乗り継ぎ便のチョイスは多く、小さな国ながら世界的に人気の旅先といえるでしょう。日本からは首都ウィーン以外への直行便はありませんが、モーツァルトの出身地ザルツブルクやチロルの山々への玄関口インスブルックなど、興味深い旅先はたくさん。国内線を利用することも可能ですが、列車利用もなかなか便利です。

Point!

オーストリア行きのビジネスクラス
ここがポイント

©全日空(ANA)

航空会社の選び方

ウィーンに就航している直行便のうち、オーストリア航空、ANAともにスターアライアンスに属しています。マイレージのポイントからはどちらを選んでも大きな差はありません。

東京発の場合


オーストリア航空は成田線、ANAは羽田線ですが、オーストリア航空はピークシーズンのみの季節運航となっています。

地方都市から出かける場合


羽田線のANAが便利でしょう。深夜便で、どの都市からも羽田空港での同日乗り継ぎが可能です。

乗り継ぎ便利用の場合


必ずしも同日乗り継ぎができるわけではありません。とはいえ、ヨーロッパの航空会社であればザルツブルクやインスブルックへの乗り継ぎが可能であり、行先によってはそちらのほうが便がいいこともあります。

乗り継ぎ時間が長い場合、空港に隣接するホテルへの宿泊や市内観光などのアクティビティをサービスする航空会社もありますので、チェックしてみましょう。

機内でレストラン感覚

季節運航ではあるものの、オーストリア航空のビジネスクラスではDo&Co社の提供する「フライングシェフ」のサービスを取り入れており、機内食の最後のひと仕上げを機内で行い、シェフがそれぞれの座席にサーブしてくれます。ウィンナーシュニッツェルやグラーシュといったオーストリア料理をシェフの手で供される体験は、まさにレストランさながら。食後にはぜひコーヒーを。種類が豊富で驚かされます。エンターテインメントシステムにはオーストリアの誇る偉大な音楽家の作品が目白押しで、クラシック音楽を聴きながら料理を味わうという、どっぷりとオーストリア文化を堪能することができるフライトとなっています。

すごすぎるラウンジサービス

ウィーン国際空港ではラウンジのカテゴリーがさまざまで、どれも違った魅力があります。利用する航空会社やマイレージプログラムなどのステイタスによって入場できるラウンジは違い、厳密に区別されていますが、すべてにおいて共通しているのはラウンジ内装のデザイン性の高さと食事メニューの秀逸さ。世界でも有数のワインカントリーでありながら、流通量はあまり多くないオーストリアワインのセレクションにはじまり、健康的な食事メニューを家庭的に、または高級レストランのようなスタイルで提供してくれます。

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オーストリアの見どころ

多くの音楽家を輩出したオーストリア。ヨーロッパ史において重要な役割を果たしたハプスブルク家の本拠地でもあり、きらびやかな貴族文化が今に残ります。街並みの美しさでもヨーロッパ指折りで、旧市街を散歩するだけでも思い出深いアクティビティになることはうけあい。スイーツの国としてもよく知られているので、街歩きの途中には必ずカフェに立ち寄ってみましょう。自然豊かなワインカントリーでもあります。

ウィーンの見どころ

音楽の都。旧市街にはオペラ座や楽友協会があり、常に音楽イベントが開催されています。建物の美しさも見どころで、その場にいることそのものがアクティビティ。おしゃれをして出かけましょう。世界的に知られる作品を多く所蔵する美術館の数々、1日では見切れないほど充実した博物館でも有名です。首都であるにもかかわらず市内にワイナリーがあるのは珍しく、「ホイリゲ」と呼ばれるワイン居酒屋で新酒を祝う文化があります。

©ANTO/Sonja Burtscher

乗り入れ航空会社

オーストリア航空、全日空(ANA)

主な国際空港

ウィーン国際空港

市内への所要時間

30分

HONサークルラウンジ

オーストリア航空、ANAともにビジネスクラス利用者がアクセス可能なビジネスクラスラウンジはとても機能性が高いものの、それよりさらにワンランク上のサービスを提供するのがこのHONサークルラウンジ。ビジネスクラスの航空券だけでなく、フリークエントフライヤー向けのHONサークルカードの保持者、またはファーストクラス利用者にのみ開放されています。このほかにも、スターアライアンスのゴールドステイタスを保持している乗客向けの「セネターラウンジ」もあり、全部アクセスできるステイタスが欲しくなるラインナップです。

©ANTO/Teresa Robinson

ホテル・ザッハー

ウィーンで最もよくその名を知られているホテルのひとつ、ホテル・ザッハー。1876年に家具付きアパートとして建設されましたが、ホテルに転身してからというもの多くの政治家や著名人に愛され、ウィーンのトップホテルとなりました。このホテルのオリジナルケーキ「ザッハトルテ」は現代でこそオーストリアを代表するスイーツとされていますが、実はレシピは門外不出であり、さまざまな紆余曲折があって現在に至るもので、この騒動もまた、ホテル・ザッハーを有名にしているエピソードのひとつです。アメニティにもオリジナルのチョコレートの香りのものを使用するなど、ザッハトルテはこのホテルの顔であることがわかります。

©ANTO/Alexander Eugen Koller

シェーンブルン宮殿

ハプスブルク家の夏の離宮として使用されていた宮殿で、広大な庭園と、一画に世界最古の動物園を擁しています。1441室もの部屋があり、一部は今も一般人が住んでいますが、皇帝家族が使用した主な部屋は一般公開されており見学することができます。幼少期のマリー・アントワネットの肖像など見どころはいっぱい。冬場には宮殿前の広場でクリスマスマーケットが開催され、ライトアップされた宮殿とマーケットがとても幻想的です。

©ANTO/Nina Baumgartner

ホイリゲ

オーストリアは自然農法による上質なワインの産地として知られており、特にウィーンを中心とした東部でさかんに栽培されています。市内からバスで行ける距離にワイナリーが点在しており、「ホイリゲ」と呼ばれるワイン居酒屋を併設するところも。ホイリゲでは年を通じてワインと食事が楽しめますが、新酒の出る11月ごろには特に多くの人でにぎわいます。小さな子連れでも訪れられる雰囲気です。

オーストリアの地図

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