Day-trip
初心者からベテランまで楽しめる日帰り登山・トレッキングは奥が深い
FEATURE
軽装で歩けるルートから岩稜コースまで日帰りで行ける登山・トレッキングは経験、体力、技術に合わせて楽しめます。
魅力1
日帰り登山の行先は都市近郊の山が中心です。多くの人が訪れることもあり、登山道も整備されて歩きやすく、ルートが複数ある山も多く自分の体力に合わせて選ぶことができます。同じ山へ行く場合でも別ルートを通れば岩場があったり、長めの距離を歩くこともあるので2度目、3度目でも違う雰囲気に感じます。それぞれの体力や経験に合わせて選択できるのが日帰り登山の魅力です。
魅力2
山小屋や麓のホテルに宿泊する登山では予約などの関係で何日か前には登山の日程を決める必要がありますが、日帰り登山なら前日に天気予報を確認して、行くか行かないか決めることができます。登山はできるだけ天気の良い日に行くのがおすすめです。日帰り登山は予定変更が簡単にできることがメリットです。
魅力3
毎日の仕事が忙しくてなかなか長期の休暇が取れない、一緒に行く友人とのスケジュールの調整がうまくいかないなど数日にわたる宿泊登山・トレッキングは何か月も前から計画を立てる必要があります。その点日帰り登山なら一日あれば山で充分リフレッシュできます。
POINT
日帰り登山の注意点、気を付けることをまとめました。
注意点1
日帰り登山は思い立ったらすぐに行ける事が魅力ですが、行き当たりばったりの無計画登山はNGです。天候や登山口までにかかる時間や交通手段をきちんと調べた上で、スケジュールやコースを決めましょう。無計画のまま登山すると、下山する頃には日が暮れて真っ暗になっていたり、最終バスが出た後でタクシーを呼ばなければ帰れないという事態になりかねません。はじめて行く場所であれば特に、きちんと計画を立てて出かけましょう。
注意点2
日帰り登山の場合、午前中は登りのコースのため体力を使います。山頂で昼食をとり下山する午後は早朝からの移動や運動の疲れが出てくる時間です。下りだからと言って油断すると木の根につまずいたり、濡れた石で足を滑らせ転倒したりして大けがをする場合もあります。また注意力が散漫になりやすく、踏み跡につられて道迷いを起こすのも下山時の方が多い傾向が見られます。「疲れた」と感じたらこまめに休憩を取ることが重要です。
注意点3
麓の降水確率が低くても山では急な雨に備えレインウエア・雨具は必需品です。人気のルートは案内板も整備されていますが、道迷いを防ぐため地図とコンパスは必ず携帯しましょう。昼ご飯の他に栄養価の高いチョコレートなども持っていると安心です。万一途中で歩けなくなり、救助を要請しなければならない時のために登山届の提出や山岳保険の加入も忘れずに済ませておきましょう。日帰りとはいえ登山・トレッキングには常に危険があることを忘れないようにしましょう。
RECOMMEND
日帰り登山・トレッキングは自分の体力や技術に合わせて行先を決めましょう
おすすめの山1
新宿から京王電鉄に乗り約1時間で高尾山口に到着します。山頂へは途中までケーブルカーやリフトを利用することもできます。表参道と呼ばれ店や休憩所が多い1号路、ちょっときつめの稲荷山コースなど多くのルートがあるので往路と復路で違うルートを通るのもおすすめです。2度目3度目なら高尾山頂から小仏城山、景信山、陣馬山まで縦走するルートもあり、自分の体力や経験に合わせて登山を楽しめます。
おすすめの山2
名古屋から電車や車で1時間程度とアクセスのよい人気の山です。麓の湯の山温泉から奇岩を眺めながら登る中道ルートが一番人気ですが途中には岩場やキレットと呼ばれるクサリ場もあります。他にも静かな山歩きが楽しめる一ノ谷ルート、クライミングのメッカ藤内壁が見られる裏道ルート、武平峠の駐車場から登る最短ルートなどがあります。山頂付近までロープウェイがあるので往路の登りで疲れたら復路はロープウェイで一気に下ることも可能です。
おすすめの山3
大台ヶ原は山頂近くまでドライブウェイがあります。終点で車やバスを降りたら大台ヶ原周辺の散策路が広がり、最高地点の日出ヶ岳までは約40分で到着します。山頂には展望台もあり、晴れた日には遠く熊野灘を見ることもできます。駐車場東側のエリアにはいくつも散策路が広がり、絶景が広がる大蛇嵓(だいじゃぐら)や初夏にはシャクナゲの花が咲き乱れるシャクナゲ坂など、大台ケ原の豊かな自然を手軽に楽しむことができます。