Toilet
知らないと困る山のトイレの知識
POINT
山では街中のようにいつでもトイレに行けるわけではありません。登山・トレッキング中に困ることがないよう、事前に山のトイレの知識とルールを知っておきましょう。
注意点1
山にはどこにでもトイレがあるわけではありません。まずは計画段階で登山地図やウェブサイト情報などでトイレがある場所を確認しておきましょう。登山・トレッキング中は水分補給が大切ですが、トイレが少ないルートでは利尿作用があるカフェインの入ったコーヒーや緑茶などは控えめにすることをおすすめします。登山道にある公衆トイレや山小屋のトイレはチップが必要なことがあるため、100円玉は常に持って行きましょう。紙が設置されていないトイレでは、水溶性のティッシュペーパーは必需品です。山のトイレは汲み取り、水洗、環境に優しいバイオトイレなど様々です。使用した紙は流せないことが多いので注意が必要です。ゴミ箱が設置されていないトイレでは使用後の紙や生理用品は持ち帰る必要があるため、ビニール袋を持参しましょう。衛生状態が悪い場合もあるため、消毒液やウェットティッシュがあると安心です。
注意点2
携帯トイレとは緊急時に使用するビニール袋状のトイレで、使用後は液体を固体化して燃えるゴミとして捨てることができます。消臭効果もあるので使用後も安心です。最近は環境を保護するために携帯トイレの使用を義務化している地域も多く、トイレが携帯トイレ用のブースになっているところもあります。義務化されていない地域であっても緊急事態に備えて、携帯トイレは常に持参することをおすすめします。携帯トイレ回収ボックスがある場合はそこに捨て、回収ボックスがない場合は家まで持ち帰りましょう。コンビニやサービスエリアなどのゴミ箱に捨てることはマナー違反です。
注意点3
登山・トレッキングで使われる隠語で「お花摘み」は女性のトイレ、「キジ撃ち」は男性のトイレを意味し、いずれも青空トイレを指します。それぞれ用を足す姿からこのように呼ばれます。全くトイレがない山の場合は、やむを得ず登山道脇などの目立たない場所で用を足す必要があります。生態系保護のため携帯トイレを使用し、使用後の紙は必ず持ち帰りましょう。