Backpack
装備品を収納するザックは登山の命綱
POINT
ザック(リュックサック・バックパック)はサイズと形状と機能で使い分けましょう。
ポイント1
登山用のザック(リュックサック・バックパック)はおおよそ20~80リットルくらいのサイズがよく使われています。20リットル未満や80リットルを超えるサイズもありますが、これらのサイズのザックの用途は、スピードを求めるトレイルランニングや冬季の長距離縦走など、目的が限られます。自分が目指す山や行程によって複数のザックを使い分けることが望ましいですが、初心者のザックは日帰りから1泊で使える汎用性の高いモデルをおすすめします。
ポイント2
他のアイテムと同様にザックにも様々な形状があります。大半のザックは軽さと耐久性を実現するためにナイロンなどの素材が使われています。日常で使われるデイパックと同じく登山用ザックには肩で支えるショルダーベルトがありますが、加えて腰で支えるウエストベルト、胸で安定させるチェストベルトが付いているタイプがほとんどです。各ベルトは体形に応じて長さが調整できるようになっていて、背面には体にフィットさせるさめのパッドが付いており、歩くときにザックが横方向や縦方向に揺れないよう体に密着できるように作られています。メーカーやタイプによってこれらの形状は異なるので、ショップで実際に担いでフィット感を確かめましょう。
ポイント3
ザックは単独では防水機能を持たないタイプがほとんどで、防水性の高いザックカバーを携行する必要がありますが、あらかじめザックカバーをザック内に収納している種類もあります。また、ザックそのものが防水機能を持つタイプもあるので、荷物を少しでも減らしたい場合には便利です。内部が1層のものや2層になっているもの、上部やサイド、ベルト部分にポケットが付いていて収納スペースを増やしたり、飲料ボトルや地図、スマホなどを取り出しやすくなっているタイプもあります。大きさや形状だけでなく防水性や収納スペースによりザックを使い分けることも大切です。
TYPE
ザック(リュックサック・バックパック)は山中で過ごすために必要なものを収納する重要アイテムです。
ルートや日程によって小型ザック、中型ザック、大型ザックを使い分けましょう。
小型ザックは主に日帰り登山・トレッキングで使用します。ザックのサイズは容量(リットル)で表されます。登山に慣れてない方には分かりにくいかもしれませんが、20~25リットルのザックは小柄な女性の方が担いでも負担が少ない大きさです。日帰り登山に必要な装備であれば十分な容量です。
中型ザックは行程が長い日帰りや1〜2泊の登山・トレッキングに対応できます。30〜45リットルのザックは、1泊の富士登山や屋久島の縄文杉に日帰り登山する場合に適当なサイズです。汎用性が高いので初めて買うザックのサイズとしておすすめです。男女兼用のものが多いですが、女性用もあります。小柄な女性には女性用をおすすめします。ショップで実際に背負ってフィット感を試してみると良いでしょう。
大型ザックは2泊以上の登山・トレッキングやテント泊で使用します。大きさは50~80リットルくらいです。1泊であっても装備品によっては大型のサイズが必要となります。例えば山小屋に1泊であっても、寝袋などの寝具や自炊用の食料を持参する場合は大型サイズが良いでしょう。また、寒い時期であればダウンジャケットなどの防寒着を収納できる大きめの容量が必要です。