Rainwear
登山の重要アイテム。晴天の登山でも必携のレインウェア・雨具
POINT
レインウェア・雨具は登山・トレッキングでは欠かすことのできない必須アイテムです。
ポイント1
レインウェア・雨具の最大の用途は雨から体を守ることで、体の濡れは低体温症という重大なトラブルを招きます。できるだけ体を濡らさないために雨具は登山の必携アイテムで、耐水性が高いものほど登山向きといえます。登山用レインウェアの耐水圧は10,000mmなどと示され、生地1平方cmあたり20,000mm(20m)の高さの水の水圧に耐えられるということを表します。耐水圧の値が大きいほど雨に強く、登山では最低でも20,000mm以上の耐水圧が必要といわれます。
ポイント2
登山用レインウェアの最大の特徴は、外からの雨(濡れ)をシャットアウトするとともに、内側からの汗による水蒸気(蒸れ)を外側に放出する透湿性が高い素材を使用していることです。この機能はビニールガッパにはありません。透湿性が高い生地はゴアテックスに代表されますが、各メーカーで様々な種類の素材が開発されています。購入の際は素材ごとの特徴もチェックしておきましょう。透湿性も耐水圧のように数値で示され、生地1平方mあたり24時間に通過する水分を重さで表します。登山用レインウェアでは20,000g以上が目安です。
ポイント3
登山・トレッキング用レインウェア・雨具は軽くコンパクトな上に非常に高い耐水圧性と透湿性を持つことが特徴です。少しでも荷物を軽くコンパクトにしたい登山・トレッキングにおいては大きなメリットで、ビニール製の雨具と比較すると大きさと重さの差は歴然です。登山用レインウェアは撥水性にも優れるので雨に濡れても乾くのが早く、使用後に重量を極端に増やすことなく収納できます。
TYPE
レインウェア・雨具の種類は、レインウェア(カッパ)、ポンチョ、折りたたみ傘が代表的です。選ぶときのポイントは機能、軽さ、デザイン、色、そして用途です。
レインウェア(カッパ)の形状は上下セパレートタイプが基本です。上下を別々にすることで素早い着脱や雨量や気温に合わせた柔軟な着こなしができるからです。近年は上下のカラーが異なるタイプのものが多いので別々に購入することも可能です。性能をしっかりチェックして、色や柄は好みで選びましょう。
ポンチョは登山・トレッキングには適しません。理由は強風時にポンチョそのものがあおられて内部に水が浸入するリスクが高いことにあります。最悪は破れてしまうこともあるので登山・トレッキング用としては避けた方が良いでしょう。ただし、山で歩く以外の目的で使用する場合のポンチョはとても便利です。体に装着しやすく、さらにザック(リュックサック、バックパック)ごとかぶることもできます。また、軽くコンパクトに収納でき、色やデザインの種類が多いのも良い点です。雨風の影響を受けにくい樹林帯ばかりのルートや、低山や里山のハイキングではこれらのメリットを活かすことができます。
登山・トレッキング中に傘をさして歩くことは基本的にNGです。強風で飛ばされることがあり、近くに登山者がいるときは危険です。一方登山口への道中のほか、山小屋や休憩時に折りたたみ傘があるととても便利です。登山・トレッキングに持っていくための折りたたみ傘は小さく軽く丈夫なものを選びましょう。登山・トレッキング用の折りたたみ傘は剛性があり、しなやかで強風にも強い設計です。ザックに1本いれておくと安心です。