Wear
知っておきたい登山・トレッキングの服装選び
POINT
登山・トレッキングの服装は通常に着るものとは基本的に異なります。
激しい気温差に対応する機能や、長時間を歩く運動性を考えて選びましょう。
ポイント1
標高が高い山では一日のうちに真夏になったり真冬になったり目まぐるしく気候が変わります。そんな過酷な自然の中で少しでも快適に過ごして体力を無駄に消耗させない技がレイヤリング(重ね着)です。大まかに考えると3層です。1層目がベースレイヤー(肌着・タイツなど)、2層目がミドルレイヤー(セーターなど)、3層目がアウターレイヤー(ジャケットなど)ということになります。登山中に簡単に脱いだり着たりできるのがミドルレイヤーとアウターレイヤーです。環境によっては更に4層や5層になることもありますが、この服装の着脱の繰り返しによって寒さや暑さ、風、雨から体を守り、体力を温存させながら歩くことで安全な登山を楽しむことができるのです。
ポイント2
レイヤリングの基本が理解できたら、次は素材による服装選びです。人間は運動によって発汗します。汗の量は運動量、気温、湿度、風速、その他個人差で変わってきますが、大量の汗による体の冷えは体力を消耗させます。汗を吸収して素早く蒸発させることを「速乾性」と言います。綿を素材とした服装は安価で肌触りもよいのですが、登山には不向きです。ポリエステルなどをベースとした速乾性の高い生地を使用した服装を選ぶことが重要となります。また、汗だけではなく雨や風も体温を低下させる大きな要因です。ミドルレイヤーやアウターレイヤーでは水を弾く撥水性と保温性も大事な機能です。登山用の服装を製造しているメーカーでは競って新素材を開発しており、機能性の向上はまさに日進月歩です。
ポイント3
レイヤリングや服装が持つ機能などの基本を押さえたら、個人の好みも考慮したいものです。せっかく山へ出かけるのだから、お気に入りの服をまとって歩きたいですよね。好きなメーカーやブランドにこだわるのも良いでしょう。ただ、色やデザイン、形状に機能を持たせた服装がありますので、登山のスタイルによって使い分けましょう。たとえば、Tシャツで首元にジッパーが付いているタイプは、熱いときに体に空気を送ることができ、寒いときは風をシャットアウトできます。暑さにも寒さにも対応するので長時間一枚で過ごすことができます。また、自然の中でも登山者とはっきり認識できる色や柄も重要です。好みの色やデザインやブランドの服を着ることでテンションを上げることも大事なことかもしれませんね。
WEAR
登山・トレッキングの服装はレイヤリングが基本となります。
レイヤリングとは重ね着のことで、暑さや寒さに対して体温を保つための方法です。
登山・トレッキングの服装で、肌着やタイツなどの肌に直接触れるものをベースレイヤーといいます。汗を素早く吸収して蒸発させる機能が求められます。
ミドルレイヤー(セーターなど)の次に着るジャケットなどで、最も外側の服装をアウターレイヤーといいます。防水、防寒、防風が目的となります。
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