Bandaisan
別名「会津富士」とも呼ばれる秀麗な山容
FEATURE
福島県のシンボルの一つとされている磐梯山は、磐梯高原を含めた磐梯朝日国立公園に属しており、会津盆地側からは綺麗な三角の頂が見えることから会津富士、あるいは民謡にあるように会津磐梯山とも呼ばれ親しまれています。現在でも活動が見られる活火山であり、日本ジオパークにも選定されています。
ポイント1
花の山として人気がある磐梯山は固有種であるバンダイクワガタを始め、ミヤマキンバイやヒメイチゲなど春から夏にかけて色とりどりの植物を楽しめます。猪苗代スキー場のコバギボウシやヨツバヒヨドリ、火口上部のミヤマシャジン、山頂のウスユキソウなど様々な高山植物が咲き誇ります。
ポイント2
磐梯山の山容は富士にも例えられる表磐梯山の美しい山容とは対照的に、反対側は1888年(明治21年)の大噴火によって出来た爆裂火口があり一転した荒々しい姿を見せています。磐梯山の裏側一帯は裏磐梯と呼ばれ、五色沼・桧原湖などの高原湖沼が点在し、一大観光地となっています。
ポイント3
山頂は360度の大展望が魅力の山です。吾妻山、安達太良山、飯豊連峰の山並みが見渡せ、眼下には満々と水をたたえた日本で4番目に大きな湖の猪苗代湖や五色沼、桧原湖などの高原湖沼が望めます。
エリア | 北海道・東北 |
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標高 | 1,816m |
適期 | 5~10月 |
アクセス | ●車 磐越自動車道・磐越河東ICより磐梯山ゴールドライン経由で八方台駐車場へ |
RECOMMEND
八方台登山口から山頂を往復する定番コース
最も標高の高い地点からスタートするため、高低差が少なくピークハントを目的とした登山や初級者におすすめのコースです。登山道も整備されている人気の定番コースで、シーズン中には最も多くの登山者が利用します。春先の新緑や季節によって変わる色とりどりの植物、鮮やかな紅葉までシーズン通して長く楽しめるコースです。
八方台登山口…中ノ湯跡…裏磐梯スキー場分岐…弘法清水…磐梯山…弘法清水…裏磐梯スキー場分岐…中ノ湯跡…八方台登山口
…徒歩
磐梯山ゴールドラインの途中にあり、標高1194mと6つある磐梯山の登山コースの中で最も高い地点に位置し最も利用されている登山口です。広い駐車場や休憩所、トイレなどが整備されており、磐梯山登山の拠点となる場所です。
登山口の八方台から15分ほど歩くと、硫黄のニオイが立ちこめる「磐梯温泉中ノ湯跡」があります。かつて温泉旅館のあった場所ですが、現在は建物だけが残り廃墟となっています。現在でも温泉は湧き出していますが、残念ながら入浴することはできません。
標高1,600mに位置する名水が湧き出る休憩ポイントです。裏磐梯方向の景色を眺めることができ、眼下には桧原湖を見ることができます。2軒の山小屋が5月~11月の間は営業していてルート確認や休憩には利用できますが、宿泊は出来ないため注意が必要です。
自然豊かな景勝地が魅力の裏磐梯を楽しむ
「五色沼湖沼群」は、毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼・るり沼・青沼・柳沼など大小30ほどの湖沼の総称で、天候や季節、見る角度によって様々な色彩を見られることから「五色沼」という名前がつきました。沼によってエメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズブルー、エメラルドブルー、パステルブルーと色が違う不思議な場所で「神秘の湖沼」とも呼ばれています。また全長約4.0㎞のハイキングコース「五色沼自然探勝路」が整備されており、1時間30分ほどで歩くことができます。
磐梯山の噴火によりできた数多くの湖沼の中で一番大きく、美しい島々が浮かぶのが桧原湖です。裏磐梯最大の湖で湖岸の周囲は約31km、最大水深31mあります。桜、新緑、紅葉、雪景色と四季を通して楽しむことができ常に最高の景色を見せてくれます。例年1月中旬から3月下旬まで湖が全面結氷し、氷上でのワカサギ釣りができる湖としても知られています。
「雄国沼湿原植物群落」として国の天然記念物に指定されており、6月中旬にはレンゲツツジ・ワタスゲ・コバイケイソウ、6月下旬から7月初旬にはニッコウキスゲの大群落 、秋には草紅葉を楽しむことができます。中でも、ニッコウキスゲの面積当たりの生息株数は尾瀬をも上回り、ニッコウキスゲが咲き誇る時期には、多くのハイカーが湿原一面が真っ黄色の絨毯を敷きつめたように広がる幻想的な景色を見るために訪れます。