Yakushima Jyomonsugi

屋久島 縄文杉・やくしま じょうもんすぎ(鹿児島県)

樹齢約7,200年ともいわれる屋久島のシンボル

FEATURE

FEATURE

屋久島 縄文杉・やくしま じょうもんすぎ(鹿児島県)の概要

  • はじめて
  • 初級
  • 中級
  • 日帰り
  • 宿泊
  • リフト
  • ロープウェイ
  • ケーブルカー
  • ゴンドラ
  • 百名山

屋久島にある杉のなかで、樹齢1,000年以上の杉のことを「屋久杉」、樹齢1,000年未満の若い杉のことを「小杉」といいます。屋久杉の中でも縄文杉は屋久島のほぼ中心、標高1,300mの山の中に位置しており、樹高25.3m、胸高周囲16.4mの老大木です。所説ありますが、その樹齢は2,000年から7,200年ともいわれています。縄文杉へは荒川登山口から日帰りで往復する最短コースが人気があります。

ポイント1

ユネスコ世界自然遺産を歩く

屋久島は1993年、白神山地と共に日本ではじめて世界自然遺産に登録されました。世界自然遺産のエリアは島全体ではなく、島の面積の約20%で、荒川登山口から縄文杉へのトレッキングコースは一部がエリアとなっています。このコースでは神秘的な雰囲気の森の中で、縄文杉をはじめ夫婦杉や大王杉など、様々な屋久杉に出会うことができます。

ポイント2

岩場がほとんどない歩きやすい登山道

縄文杉への代表的な玄関口は荒川登山口で、縄文杉への道のりの大半が樹林帯の中のトロッコ道となります。トロッコ道とは、かつて森林で伐採した木々を搬出するために使用したトロッコの軌道です。アップダウンが緩やかで板敷きの区間もありますので、登山・トレッキングがはじめての方でも歩きやすいコースです。ただし、往復の歩行距離は約22km、最大の高低差が約680m、所要時間は約10時間と、日帰り登山としては非常に長い移動距離と行動時間となるので、それに対応できるだけの体力と脚力が必要となります。

ポイント3

日本で最も雨が降る地域

屋久島は”1ヶ月で35日雨が降る”と例えられるほど雨の多い地域です。縄文杉は屋久島の中央の山間部にあり、平地よりもさらに雨が降りやすい場所にあるため、雨対策は必須です。登山・トレッキング用レインウェア、防水仕様の登山靴、ザックカバーなど、しっかりした装備が必要です。

基礎データ

標高 1,300m(縄文杉)
適期 3月~11月
アクセス ■バス
屋久島自然館から荒川登山口バスで約40分
●車
屋久杉自然館駐車場から荒川登山バス乗り換え
備考 3月1日から11月30日まで荒川登山口へはマイカー規制あり
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屋久島 縄文杉・やくしま じょうもんすぎ(鹿児島県)のおすすめコース

縄文杉トレッキングの定番コース
荒川登山口から縄文杉まで最短距離を往復するコースです。往復約22kmのコースで行動時間が約10時間と、距離は長いですが危険個所は少なく、登山道の大半が整備されたトロッコ道のため、初級者でも歩きやすいコースです。トロッコ道の終点からは本格的な山道となり急登が続きます。トイレや水場もコース上にあります。時間に余裕のある方は縄文杉の近くの山小屋に泊まってゆっくり一泊二日で往復することもできますが、寝袋や食料などが必要となり荷物が重くなりますので上級者向きとなります。また、屋久島の山小屋はあくまでも避難小屋で予約することはできません。はじめての縄文杉トレッキングには日帰りコースがおすすめです。

コースの概要

[往路]荒川登山口…楠川分かれ…大株歩道入口…ウィルソン株…縄文杉
[復路]縄文杉…夫婦杉…ウィルソン株…大株歩道入口…楠川分かれ…荒川登山口
… 徒歩

荒川登山口

荒川登山口は縄文杉へ行く際の玄関口として最も利用者が多いルートです。3月から11月まではマイカー規制があるため、路線バス、貸切バス、タクシーなどの許可車両しか登山口へアクセスできません。登山口には売店はありませんがトイレや休憩所があります。ここからトロッコ道がスタートします。トロッコ道は緩やかな登りで林道の中を歩きます。単調な道が続くわけではなく、途中トンネルの中や橋の上を歩いたり、かつて、林業に従事する人々が暮らしていた小杉谷集落跡を見ながら歩くことができます。

楠川分かれ

楠川分かれは白谷雲水峡への分岐点です。ここから先は縄文杉までは1本道となります。この分岐から少し進んだところにお手洗いがありますので休憩を兼ねて立ち寄りましょう。トロッコ道は、この先少しずつ傾斜がつきはじめます。樹林帯の中には屋久杉はもちろん、春にはヤマザクラ、秋にはカエデやナナカマドなどの紅葉も見ることができます。屋久島は雨が多く沢や谷がたくさんあります。沢沿いは日照時間が短く、湿度が高く保たれていますので、湿度を好むコケの種類が大変多く、木や岩に着生する植物も多く生育しています。

大株歩道入口

トロッコ道の終点の大株歩道入口には水場とトイレがあるので多くの登山者が休憩する場所となっています。この先、縄文杉までは既設トイレはありませんが、携帯トイレブースがありますので携帯トイレを必ず持参しましょう。携帯トイレにはいろいろなタイプがあり使い方や機能が異なりますので事前にチェックしておきましょう。ここから縄文杉までは残り約2.5kmです。この先は本格的な登山道となっており急登が続きます。

ウィルソン株

植物学者アーネスト・ヘンリー・ウィルソン博士にちなんで名付けられたウィルソン株は、推定樹齢約2,000年~3,000年の巨大な切り株です。内は空洞になっていて入ることもできます。内部の広さは10畳ほどで、周囲13.8m、高さ4m程あります。空を見上げるとハート型に見えるポイントがあり、撮影スポットとして人気があります。ウィルソン株のまわりは広く休憩の適地になっています。

縄文杉

縄文杉は、確認されている中では最大の屋久杉としてよく知れれています。樹齢は2,000年から7,200年ともいわれており、屋久島のシンボル的な存在です。縄文杉の前には展望デッキが作られており、柵の前から見学ができます。季節や天候によって表情を変える縄文杉の姿を目に焼き付けてから帰路につきましょう。荒川登山口から路線バスを利用される場合は最終便の時間に注意をしながら行動することが必要です。

コースの見どころや楽しみ方

屋久島の自然環境が生み出した多様な植物

屋久島固有の植物を楽しむ

  • 樹木
  • 紅葉
時 期
4月~11月
場 所
屋久島高所地

屋久島は自然環境の多様性から、多くの固有種や希少種が確認されています。屋久島の植物の種類は約1,900種あるといわれ、その中でも屋久島だけにしかない固有種が多く存在します。そのほとんどは高地にあり、屋久島の各登山道では多くの貴重な高山植物を見ることができます。ヤクシマリンドウ、ヤクシマシャクナゲ、ヤクシマシオガマといったように「ヤクシマ」と名のついた固有種が多く存在し、中でもヤクシマリンドウは屋久島を代表する固有植物で、絶滅危惧種にも指定されています。

日本有数のウミガメの産卵地

  • 野生動物
時 期
5月~8月
場 所
永田浜

屋久島は日本一のウミガメの産卵地として知られていて、毎年たくさんのウミガメが産卵のために島にやってきます。特に永田浜は世界的に有数のウミガメ産卵地といわれています。孵化期間は夜間の立ち入りが制限されているため、ウミガメの産卵を見学するには観察会に参加することが必要です。事前予約が必要ですが、観察する際のルールや注意点をレクチャーしてもらえるので、はじめての方も安心です。

下山後に温泉、ご当地グルメを楽しむ

  • 温泉
  • グルメ
時 期
通年
場 所
屋久島全土

屋久島には温泉のイメージはあまりありませんが、いくつかの天然温泉があります。海辺にある野天風呂の湯泊温泉、湯治温泉として利用されてきた歴史ある楠川温泉、干潮時の2時間ほどしか入れない海中温泉の平中海中温泉など、珍しい温泉がありますので、温泉付の旅館やホテルに泊まるのも楽しいでしょう。また、屋久島では「トビウオ」「首折れサバ」や「カメノテ」などの珍しい島グルメを味わうことができます。温泉とグルメで世界自然遺産・屋久島の一面を体感してみてはいかがでしょう。

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