Gourmet
登らないと食べられない!山小屋の絶品グルメをご紹介いたします。
FEATURE
登山を頑張った後は山小屋で食べる「絶品グルメ」を堪能しましょう。一度は食べてみたいグルメを見つけて登るのも楽しみ方のひとつです。
おすすめ1
山小屋の夕食は頑張った1日をしめくくる楽しみです。ここでしか食べられない贅沢グルメをご紹介します。
赤岳鉱泉は、八ヶ岳の南部にある山小屋です。赤岳鉱泉名物のステーキ、焼き魚と鍋、煮カツ等の夕食メニューは日替わりとなっており、小屋に着いてからのお楽しみです。売店ではラーメン2種、カレー5種、牛丼、もつ煮など軽食と、ビールをはじめとしたドリンク類も豊富です。南八ヶ岳の息吹を感じながら、ゆったりとした時間を過ごしましょう。
オーレン小屋は、八ヶ岳の中心、標高2,330m稜線にほど近いしらびその樹林に囲まれた静かな山小屋です。夕食は体力回復に最適な、オーレン小屋名物の桜鍋(馬肉のすき焼き)が有名です。もともとは隠れメニューで、八ヶ岳の麓にある村の郷土料理です。オーレン小屋の桜鍋の美味しさの秘密は、自家製の秘伝の割り下にあります。甘辛い割り下を鍋に入れて、ナスやニンジン、春菊、玉ねぎなどと一緒に目の前でジュージューと音を立てて煮ると、タレの香ばしい香りが広がり、食欲を一層そそります。季節の天ぷらなどもつき、ボリューム満点です。デザートには、和の水まんじゅうやケーキ、時には、ぶどうやある時期限定のポポという珍しいフルーツが出されることもあり季節により様々な山小屋スイーツが楽しめます。
おすすめ2
夕食時にワインが提供される山小屋があります。ワインと共にいただく、手作りにこだわった料理は格別です。
ヒュッテ大槍は、槍ヶ岳を望む最高の位置にある山小屋で、その日の行程をねぎらう乾杯のウェルカムワインを楽しむことができます。ワインに合わせて手作りにこだわった、鶏肉のトマトソース煮、サラダ、マッシュポテト、クリームチーズ、コンソメスープ、鯵のエスカベッシュ、パスタ、ミルクプリンなど豪華な洋風のメニューが用意されます。
朝日小屋は北アルプスの最北端近くにそびえる朝日岳の西、前朝日との鞍部にあたる朝日平に建つ小屋です。身体に優しく美味しい食事は山歩きで疲れた登山者を元気にしてくれます。地元で採れた食材を使って富山名物の「おご馳走」を供することができれば山小屋での食事時も楽しくなるという思いから改良を加えて、登山者に喜ばれるメニューを提供しています。食前酒には赤ワインが付き、富山名物である昆布締めの刺身やホタルイカの沖漬け、地元産の竹の子や大根のおでん、富山コシヒカリ100%の白米など家庭的なメニューが魅力的です。デザートには銘菓「栂海新道」が付きます。
おすすめ3
1日の始まりはコーヒーと美味しい朝ごはんから。
しらびそ小屋は八ヶ岳の北部、みどり池の畔りにある小さな山小屋です。まるで北欧のような森の中に佇み、池が目の前にある静かな環境です。特筆すべきは朝食で、宿泊者のみ食べることができる特別メニューの厚切りトーストです。薪ストーブで焼き上げたトーストにはコケモモやブルーベリーのジャムが付きます。貴重な山小屋モーニングを味わうために歩いてここを目指す価値があります。
おすすめ4
どうしても食べておきたい絶品グルメ。
五の池小屋は御嶽山の岐阜県側、飛騨頂上にある山小屋です。「雲上の薪ストーブカフェぱんだ屋(五の池小屋内)」の特製ピザは1日10枚限定で、薪ストーブで一枚ずつ焼きます。薪ストーブの温度が上がる夕食後に焼いていくので、宿泊者のみ注文することができます。こだわりがつまったピザは生地から手作りし、具には一度燻製にかけたウィンナーとチーズを使用しています。薪ストーブの炎を眺めながら、ワインと一緒に味わいます。毎朝薪ストーブを使って焼き上げる手作りのケーキやアップルパイも魅力的です。雲上の世界で非日常の山小屋時間を過ごしましょう。
八ヶ岳の標高2,330mの静かな森と夏沢源頭から湧き出るせせらぎのそばにあるオーレン小屋のテラスで提供されるのが名物ボルシチです。テラスには、可愛らしい野鳥やオコジョ、カモシカも遊びに来ることがあります。硫黄岳・天狗岳登山の休憩に最適な森と沢に囲まれた静かな場所で、あたたかいボルシチが楽しめます。
おすすめ5
山小屋でも絶品スイーツを楽しむことができます。疲れた時はコーヒーと甘いもので癒されましょう。
しらびそ小屋に到着して一息つきたい時は、淹れたてのコーヒーとコケモモのジャムがのったレアチーズケーキがおすすめです。天狗岳を目指す途中に是非立ち寄ってみましょう。甘いものを食べれば一日の疲れが癒されます。
北アルプス・白馬岳(しろうまだけ)直下に建つ日本最大の山小屋、白馬山荘の雲上の山頂レストラン「スカイプラザ白馬(白馬山荘内)」の大きな窓からは、目の前に広がる北アルプス峰々や杓子岳、鑓ヶ岳に流れる雲をゆったりと眺めながら、贅沢なひと時を過ごすことができます。絶景を眺めながら楽しむコーヒーとケーキはまさに至福の時間と言えます。登頂のご褒美に是非立ち寄ってみましょう。
唐松岳頂上山荘は北アルプス・唐松岳直下にある山小屋です。大展望が広がる唐松岳山頂へは徒歩15分、近くでご来光を見ることができるスポットもあり、山荘周辺は絶景ポイントに溢れています。喫茶室「メレーズ」では抜群の眺望と一緒にお茶とスイーツが楽しめます。薫り高いコーヒーはオリジナルのおしゃれなカップとソーサーでケーキと一緒に味わい、ゆったりとした時間を過ごしましょう。
黒百合ヒュッテは八ヶ岳の北部、黒百合平に建つ山小屋です。黒百合ヒュッテのマフィンは「これを食べずには帰れない」と言われるほどの人気メニューです。マフィンセットはソフトドリンクの中からお好きなものをお選びいただけます。ひきたてドリップのホットコーヒー、コケモモティ、ホットミルク、ホットココア、ホットゆずかりんなど温かい飲み物と共に楽しめます。その他にもおはぎ(お茶付)などのスイーツも用意されています。昼食時間帯や、スイーツを楽しんだ後小腹が空いている時などは、黒百合ヒュッテ名物のビーフシチューセット(パン又はライス、サラダ付き)、スープセット(パン付き)、18種類の野菜カレーやじゃがバターなど豊富なメニューを味わうのも良いでしょう。
POINT
登山者・トレッキングでは、大自然の中、標高が高い場所にいることで気分も高揚し爽快です。そんな時の山小屋でのグルメの楽しみ方をご紹介します。
注意点1
山小屋の夕食の時間は17時、早いところでは16時台の場合もあります。朝食はもちろん早朝で、食堂は広くない場合もあるので2回転や3回転で利用することが一般的で、中には5回転というところもあります。到着したら食事時間を確認して、それまでの時間に間食したり、食後におやつを食べたりして時間を調整しましょう。山小屋では焦らず急がず、ゆったり過ごしましょう。
注意点2
山小屋で食事を取るときはセルフサービスが基本です。ただし、配膳や片付けをしてくれる場合もあるので、山小屋スタッフの指示に従いましょう。テーブルの位置は並んだ順が基本です。グループで食事する時は全員一緒に並びましょう。席取りはNGです。マナーを守って山小屋の食事を楽しみましょう。
注意点3
山小屋のグルメは夕食だけではありません。午後の早い時間ならスイーツとお茶やコーヒー、夕食後はお酒のつまみ、さらに夜食など、消費カロリーが大きい登山・トレッキングではエネルギー補給が重要です。明日に備えてしっかり摂取しましょう。山小屋ごとに特徴のあるメニューが用意されているので、到着したらチェックしておくことをおすすめします。
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